高橋ひかる、漫画「春の呪い」実写化でテレ東ドラマ初主演
女優の高橋ひかるが、漫画家・小西明日翔の代表作を実写ドラマ化する、テレビ東京系連続ドラマ「春の呪い」で主演を務めることが明らかになった。
「春の呪い」は、妹を亡くした女性が、妹の婚約者と思い出の場所をめぐるうちに、抑えきれない感情に目覚めていく物語。小西の長編デビュー作で、「このマンガがすごい!2017」において「オンナ編」の第2位にランクインした。ドラマ版は「私の夫は冷凍庫に眠っている」を放送中の新設枠・サタドラ(土曜・23時25分~)の第2弾となり、高橋はテレ東ドラマ初出演にして初主演を務める。
主人公・立花夏美は、最愛の妹・春を病で亡くした。絶望する彼女の前に現れたのは、財閥系の名家・柊家の三男・冬吾。血筋を重んじる柊家は、遠縁にあたる春に目を付け、冬吾と事実上の婚約に至っていた。そして冬吾は、他界した春の代わりとして、夏美に交際を申し込む。「妹が死んだなら、姉と付き合えばいい」。冷徹な冬吾の親の提案と、それを受け入れた冬吾に呆れた夏美は申し出を拒否するが、ふと妹の笑顔を思い出した彼女は、過去の春とのデート現場を一緒に遡りたいと冬吾に提案し、逢瀬を重ねていく。
高橋が演じる夏美は、一見、明るく社交的だが、胸の内に屈折した感情を抱えた女性。「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、現在バラエティー番組でも大活躍する高橋は、「今まで出会ったことがないような作品で、原作を読ませていただきながらドキドキしました。演じる上で不安ももちろんありますが、いまは、毎日作品のことで頭がいっぱいで幸せです」とコメント。「立花夏美という人物はとても繊細で、まっすぐな人です。冬吾と出会うことで、夏美が今まで感じたことのない感情や罪悪感に触れていき、感情が動いていくところを表現できたらなと思っています」と意気込む。
テレビ東京ドラマ室の稲田秀樹プロデューサーも「普段見せている明るさとはまったく真逆の暗さや複雑な心模様を抱えた女性を演じて頂きたいと思います。その芝居の振り幅が今から楽しみでなりません」と高橋に期待。また、原作者の小西は「『春の呪い』は長編のデビュー作で、個人的に非常に思い入れのあるタイトルです。完結から5年経ったにも関わらず、多くの方に見て頂ける機会に恵まれ大変光栄です。誰かの心に残るような作品であればこれ以上幸いなことはございません。これからも何卒よろしくお願い致します」と呼びかけている。
監督・脚本は、ドラマ「世にも奇妙な物語」や映画『呪怨』シリーズ、『感染』などの落合正幸が担当する。(「高」は「はしごだか」が正式表記)(編集部・入倉功一)