『スタントマン』リチャード・ラッシュ監督が死去 91歳
映画『スタントマン』(1980)でアカデミー賞監督賞にノミネートされた、映画監督のリチャード・ラッシュさんが、現地時間8日に米ロサンゼルスの自宅で亡くなった。91歳だった。妻のクロードさんがVarietyほか各メディアに明かしたもので、ラッシュ監督は長年健康問題を抱えていたが、最後は安らかに息を引き取ったという。
ラッシュ監督は、1929年4月15日生まれのニューヨーク出身。若き日のジャック・ニコルソンさんが出演した『爆走!ヘルズ・エンジェルス』(1967)、『嵐の青春』(1967)や、バディアクション『フリービーとビーン/大乱戦』(1974)などを手がけた後、1980年にピーター・オトゥールさんが出演した『スタントマン』を発表した。
映画撮影の狂気の内幕を交えながら、戦争映画の現場に迷いこみスタントマンとして働くことになった主人公を描いた同作は、アカデミー賞で主演男優賞、監督賞、脚色賞にノミネートされるなど、高く評価された。しかし、1994年に発表したブルース・ウィリスさん主演の『薔薇の素顔』が、最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞 (ラジー賞)に多数ノミネートされ、最低映画賞を受賞。それから商業映画から遠ざかっていた。(編集部・入倉功一)