ADVERTISEMENT

ナウシカ・風使いの腐海装束など展示「アニメージュとジブリ展」開幕

竹谷隆之制作の「風使いの腐海装束」
竹谷隆之制作の「風使いの腐海装束」

 15日に東京・松屋銀座で開幕した「アニメージュとジブリ展」のメディア向け先行内覧会が行われ、その全容が明らかになった。

貴重資料がズラリ!「アニメージュとジブリ展」フォトギャラリー

 「アニメージュ」は、日本初の本格的商業アニメ雑誌として1978年5月26日に創刊。アニメブームを背景に、それまで裏方として決して脚光を浴びることのなかった業界内部、作家や制作に関わる人物に注目した誌面で、アニメファンのニーズに応えてきた。本展覧会は、創刊から中心となって「アニメージュ」を支えた、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの編集者としての側面にスポットを当て、同誌におけるさまざまな試みから、高畑勲宮崎駿の両監督と出会い、後のジブリにつながっていく道のりを、およそ200点以上の貴重な資料とともに紹介する。

ADVERTISEMENT

 館内は4つのエリアに分けられており、「アニメージュ誕生!『テレビまんが』からアニメブームへ」コーナーでは、1970年代のアニメブームの勃興期を、当時のアニメ映画ポスター、アニメグッズ、セル画コレクションなどの展示で振り返る。続く「アニメージュは私たちにすべてを教えてくれた ガンダムが変えた歴史」コーナーでは、同誌が全面応援してきた「機動戦士ガンダム」にフォーカス。「アニメージュ」がガンダムをどう伝えてきたのか、ブームを支えた「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」にも着目し、名シーンを再現したジオラマも用意されている。

 さらに「加速するアニメブーム 拡大するアニメージュ」と題したコーナーでは、編集者・鈴木敏夫の志向性が色濃く出た「表紙」と「付録」ギャラリーを展開。中づり広告や、アニメファンを魅了した付録小冊子の数々など、往年の読者には懐かしいアイテムが多数展示されている。そして「ナウシカへの道」コーナーでは、宮崎駿・高畑勲に関連した資料を展示。『風の谷のナウシカ』などのレイアウトや原画、美術ボードといった資料が展示されるほか、鈴木プロデューサーが力を入れていたという押井守監督の『天使のたまご』の貴重なイメージボードなども展示されている。

ADVERTISEMENT

 そのほか、歴代の雑誌表紙が連なるモビールや、『巨神兵東京に現わる』『シン・ゴジラ』などに携わる造形作家・竹谷隆之の手による等身大の「風使いの腐海装束」といった展示も見どころとなっている。

 さらにトランプやすごろくなど、懐かしのアニメージュ付録の復刻商品や、青いテトのぬいぐるみなど、本展覧会でしか購入できないオリジナルグッズも充実。8階レストランシティ内の「MGカフェ」では、「飛行石のブルーレモネード」や「天空のカフェモカフロート」などのコラボメニューも楽しめる。(取材・文:壬生智裕)

「『アニメージュとジブリ展』一冊の雑誌からジブリは始まった」は5月5日まで松屋銀座8階イベントスクエアにて開催中(入場は日時指定制)
※展覧会は緊急事態宣言を受けて4月25日以降の開催が中止となりました

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT