『マッドマックス』フュリオサ主役スピンオフが本格始動!6月撮影スタート
現地時間19日、オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州は、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のスピンオフ映画『フュリオサ(原題) / Furiosa』が、2021年6月から同州で撮影をスタートすると発表した。
『フュリオサ(原題)』は、『怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた、丸刈り&義手の女戦士フュリオサの過去を描く前日譚(たん)映画。Netflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」などのアニヤ・テイラー=ジョイが若き日のフュリオサを演じ、クリス・ヘムズワースのほか、『アクアマン』のヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世も出演。ミラー監督の製作パートナーであるダグ・ミッチェルが脚本・製作を兼任する。この日は現地で記者会見が行われ、メガホンを取るジョージ・ミラー監督とクリスが出席した。
地元メディアの 7NEWS Australia によると、会見でミラー監督は、『怒りのデス・ロード』は数日間の出来事を描いた一方で、「『フュリオサ(原題)』はサーガです。数年にわたる物語であり、さまざまな要素を含んでいます」と明かした。さらに、現在は多くの映画がストリーミング配信に移行するなか、同作は「映画館で観るのが待ちきれない一本です」とも語っている。
また、オーストラリアで『マイティ・ソー』シリーズ最新作『ソー:ラブ・アンド ・サンダー(原題) / Thor: Love and Thunder』を撮影中のクリスは、『マッドマックス』への参加について「とても光栄なこと。とんでもない重圧を感じていますが、刺激的なものでもあり、モチベーションは上がっています」と語っている。
『怒りのデス・ロード』は、ミラー監督とメル・ギブソンの出世作となったシリーズの第4弾として企画され、主演をトム・ハーディに引き継ぎ2012年に撮影がスタート。もともとオーストラリアで制作される予定だったが、記録的な大雨による洪水などさまざまな災難に見舞われ、最終的にアフリカ・ナミビアの砂漠で撮影された。
グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、『フュリオサ(原題)』はオーストラリアで製作されたなかでも最大規模の作品になると明かし、数多くの雇用とばく大な経済効果をもたらすと期待をかけている。全米公開は2023年6月23日予定。(編集部・入倉功一)