「ハンニバル」ラストはウィルとほとんどキスするところだった…マッツ・ミケルセンが語る
テレビドラマ「ハンニバル」で3シーズンにわたって連続猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを演じたマッツ・ミケルセンが、「ほとんどキスするところだった」というヒュー・ダンシーとのラストシーンの撮影についてVultureに語った。(以下、シーズン3最終話の内容に触れています)
「ハンニバル」は、トマス・ハリスのベストセラー小説を原作にしたサイコスリラードラマ。連続猟奇殺人犯ハンニバル・レクター(マッツ)とFBIウィル・グレアム(ヒュー)の濃密な駆け引きを描いて多くのファンを獲得し、終了から6年近くがたった今でもシーズン4を望む声がある人気作だ。
ハンニバルとウィルの関係はロマンチックなものだと考えているというマッツは、最終話でフランシス・ダラハイド(リチャード・アーミティッジ)を二人で殺すシーンは彼らの“結婚初夜”のようなものだったと水を向けられると、「彼の世界では、これが誰かを愛する究極の方法なんだ。人を食べるというね。僕たちは実際に、互いを見つめ合うラストシーンをいくつか撮って、ちょっとあからさますぎるのもあった。ほとんどキスみたいな」とコメント。「僕とヒューは『なんでダメなの? 何テイクかできるんだから1度やってみよう。クールかもしれないよ』という感じだった」と明かす。
シリーズのクリエイター、ブライアン・フラーもそのアイデアは気に入ったものの「やりすぎだよ。あからさますぎる」と言われ、実際にキスするには至らなかったとのこと。「彼は完全に正しかった。だけど、僕たちはそれに固執していたんだと思う。たくさんのファンニバル(「ハンニバル」のファン)たちもそれを望んでいたしね。同性愛のファンアートの題材に成り続けているし。そう考えるのには正当な理由もあって、彼らは多くの点で双子のようにすごくつながりあっている。だけど、僕たちはそれを肉体的なものにはしたくなかった。二人の関係はそれよりもずっと大きなものだから」と続けていた。
マッツは映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズから降板したジョニー・デップ(悪役グリンデルバルド役)の代役を務めるほか、『インディ・ジョーンズ』シリーズ第5弾への出演も決まるなど、今後、人気フランチャイズ映画への出演が続く。『偽りなき者』のトマス・ヴィンターベア監督と再びタッグを組んだ主演作『アナザーラウンド』は9月3日に日本公開。(編集部・市川遥)