劇場版「鬼滅の刃」全米2位デビュー!外国語映画で歴代1位のオープニング興収を記録
全米ボックスオフィス考
先週末(4月23日~4月25日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が堂々2位デビューを果たした。興行収入は2,114万4,800ドル(約23億2,593万円)で、これは外国語映画のオープニング興収として歴代1位の大記録となる。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル110円計算)
アニプレックス・オブ・アメリカと共同配給を担うファニメーション・グローバル・グループ代表取締役のコリン・デッカーは「この驚くべき作品の奥行きのある感情表現と息をのむような美しいアニメーションは、コアなアニメファンだけではなく、素晴らしい映画体験を求める幅広いオーディエンスのハートを掴みました。『鬼滅の刃』シリーズだけではなく、アニメというブランドがアメリカにおいてメインストリーム化した重要な瞬間だと認識しています。パートナーであるアニプレックス・オブ・アメリカ、集英社、ufotable、そしてファンの皆さんに感謝を申し上げます」とコメントを発表した。
日本では4月25日までに興収約397億円という記録的な大ヒットとなっている『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』だが、その人気は日本・北米のみならず、アジア・オセアニアなど世界中に広がりつつある。今日までに19の国と地域で上映され、日本を除いた世界での総興収は約81億円を超えた。今後は中南米・欧州・中東での公開も予定されており、ますます旋風を巻き起こしていくことが期待される。
僅差で初登場1位に輝いたのは、残虐描写が人気のゲームを実写映画化した『モータルコンバット』で興収2,330万2,503ドル(約25億6,328万円)。ちなみに、同作は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の2倍程度の規模で公開されたため、1館あたりの興収では『モータルコンバット』が7,582ドル(83万4,020円)、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が1万3,215ドル(145万3,650円)と、「鬼滅の刃」に軍配が上がっている。
『ゴジラvsコング』に続いて『モータルコンバット』と『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が素晴らしい成績を収め、コロナ禍で苦境に立たされているアメリカの興行界にとって明るいニュースとなった。(編集部・市川遥)
4月23日~4月25日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『モータルコンバット』
2(初)『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
3(1)『ゴジラvsコング』
4(2)『Mr.ノーバディ』
5(4)『ラーヤと龍の王国』
6(3)『ザ・アンホーリー(原題) / The Unholy』
7(5)『トムとジェリー』
8(初)『トゥギャザー・トゥギャザー(原題) / Together Together』
9(7)『ザ・ガール・フー・ビリーブズ・イン・ミラクルズ(原題) / The Girl Who Believes in Miracles』
10(9)『ザ・クーリエ(原題) / The Courier』