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ハリウッド屈指の演技派!エマ・ストーンの魅力が輝く映画7選

演技の振り幅がすごいエマ・ストーン - 画像は最新作『クルエラ』より
演技の振り幅がすごいエマ・ストーン - 画像は最新作『クルエラ』より - (c) 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 ハリウッドには「演技派」と呼ばれる役者は山ほどいるが、等身大の魅力を発揮し、観客の感情移入を誘うことができる役者というのは、意外にも少ない。中でもエマ・ストーンは、ハリウッド女優ということを思わず忘れてしまうほどに普遍さを醸し出し、ファンが自己投影できるような役柄を見事に演じ切っている印象を受ける。ここでは、そんな彼女の魅力が輝く映画を紹介する。

【画像たくさん】かわいくてオシャレ!エマ・ストーン

コメディー演技で注目度UP『ゾンビランド』(2009)

 謎のウィルスが蔓延した世界を舞台にした『ゾンビランド』は、偶然出会った生存者たちがゾンビのいない楽園を目指すコメディー。もともとコメディー演技に定評のあったエマは、本作で詐欺師ウィチタ役を務めている。ライフル片手にゾンビを撃ちまくる姿は痛快そのものなのだが、どこか他人を信じられない寂しげな表情を浮かべているところも見事。続編『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)も含め、オタク青年・コロンバス役のジェシー・アイゼンバーグとの絶妙な掛け合いは、コメディー女優としての才能を大いに感じさせる。

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ビッチな小悪魔役で存在感『小悪魔はなぜモテる?!』(2010)

 敬虔なクリスチャンの学校に通う17歳のオリーブ(エマ)はある日、ひょんなことから「自分はもう経験済み」であると話してしまったことで、噂が拡散し「ビッチな小悪魔」というレッテルを貼られてしまう。小さな嘘が大きな噂となる危険性を描いたコメディー映画であるが、本作でエマは、モテない男子たちからの“ある依頼”を受け続けていく小悪魔っぷりを発揮した。女優エマ・ストーンの在り方を決定づけたような作品であり、そのキュートな演技には目を見張るものがある。

アメコミヒロインでファン急増『アメイジング・スパイダーマン』(2012)

 エマのキャリアにおいて、ファンが最も増加した作品と言えば『アメイジング・スパイダーマン』だろう。マーベルの人気ヒーロー・スパイダーマンをマーク・ウェブ監督が実写化した同作で、エマはヒロインのグウェン・ステイシーを演じた。当初のイメージとは異なるブロンドヘアで登場したエマは、全世界のアメコミファンの心を鷲掴みにする演技を披露。続編『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)では衝撃的な結末を迎えるが、時が過ぎてもファンはその悲しみを拭い去れずにいる。

落ち目の俳優を支える娘役『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)

 第87回アカデミー賞で作品賞を受賞した本作は、ヒーロー映画で世界的スターになった俳優が、再起をかけてブロードウェイの舞台に挑戦しようとする姿を描くブラックコメディー。エマはマイケル・キートン演じるスター俳優・リーガンの娘サムに扮した。父親の付き人を務めているが、薬物依存症が原因で施設に入ったこともあるようなキャラクターをパンクロッカーのような風貌で見事に演じ切った。人生とは何かといったような奥深いテーマ性を持った同作を象徴するような役どころだった。

女優人生を反映させた名演でオスカー受賞『ラ・ラ・ランド』(2017)

 多くの夢追い人が勇気と希望をもらった『ラ・ラ・ランド』は、『セッション』などのデイミアン・チャゼル監督が手掛けたミュージカル映画。エマは、女優としての成功を夢見るミアを演じているのだが、どこか彼女自身の駆け出しの頃と重なる部分が多かったように思う。実はエマも、キャリア初期はテレビドラマの端役を務めることが多く、芽が出るまでに少し時間がかかった過去がある。そのため、何度も芸名を変更せざるを得ないほどの苦労を強いられた。そんな自身の経験を反映させたのが、ミアというキャラクターなのだ。相手役のライアン・ゴズリングとも抜群の相性を発揮したエマは、その演技が高く評価され、第89回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。

伝説の女子テニスチャンピオンを熱演『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017)

 全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングの伝記映画である同作で、エマはビリー選手を演じた。その容姿は本人であるかのような説得力を醸し出し、感情移入を誘う等身大の演技を披露。まるで全世界の女性たちの言葉を代弁するかのような一挙手一投足が印象深く、名女優の貫禄を終始漂わせるのだ。女子テニス界に革命を起こした伝説のチャンピオンを見事に体現したその演技には脱帽だ。

ディズニー屈指の悪女に挑戦『クルエラ』(2021)

 ディズニーアニメーション『101匹わんちゃん』に登場する悪女・クルエラを主人公にした新作映画『クルエラ』(5月27日全国公開)でエマは、悪女へと変貌していく少女エステラを演じる。予告編の段階から、すでにその怪演が際立っているが、一体どんな表情を見せてくれるのか。パンクムーブメントが吹き荒れる1970年代のロンドンを舞台に、様々な衣装に身を包んだエマの姿も堪能できそうだ。

 人々の感情移入を誘う等身大の女性から身の毛もよだつ悪女まで幅広くこなす、演技派女優エマ・ストーン。ハリウッドの話題作に引っ張りだこの彼女は、今後も大女優への階段を上り続けていくことだろう。(文・zash)

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