ジャニーズWEST・藤井流星が感じたグループ活動と俳優業の違い「どちらも全力」
『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(6月1日公開)で視鬼神真玄を演じるジャニーズWESTの藤井流星が、アイドル活動と俳優業との違いについて、改めて実感したことを語った。
アニメ化もされた人気漫画「賭ケグルイ」を浜辺美波主演で実写化した人気シリーズの劇場版第2弾となる本作では、原作者・河本ほむらの完全監修によるオリジナル・ストーリーが展開し、「指名ロシアンルーレット」などの奇抜なオリジナル・ゲームが登場。視鬼神(藤井)が蛇喰夢子(浜辺)らとスリリングな壮絶バトルを繰り広げる。
リアルタイムでドラマ版を観て「ファンだった」という藤井。ジャニーズWESTのメンバーにもファンがいたそうで、出演が決まったときは「『マジで!? すげ~』ってなってました(笑)。なかでも中間淳太はホンマに好きやったみたいで、いちばん反応がデカかったです」と振り返る。
“史上最凶最悪”と称される視鬼神を演じるにあたりメッシュの入ったロン毛に。最初の特報が出たときには、「メンバーから、めちゃくちゃ格好いい! とすぐに連絡がきました。ファンみたいなメールが」と笑う。そして完成した映画を最初に観たのも中間だった。
前日にグループの仕事があり、「淳太が『俺明日昼以降休みや。流星休み? 俺は昼以降、試写に行く』『え、俺も行こうかな』という流れで。早めに観れて、ご満悦でした(笑)。俺の役について『ああ気持ち悪かった』って言われましたが、まあまあいい意味ですよね。格好つけてるつもりはなかったので、そう言われてよかったです」とほかのメンバーの感想も楽しみにしている。
撮影を振り返ってアイドル活動との違いは確かにあると感じたようで「熱量は同じで、どちらも全力。でもジャニーズWESTのときは、あまり頭を使ってなくて。考えんとやって、楽しんでます(笑)。メンバーがどういう人かもわかっているし。一方でお芝居はあくまで個人。初対面の人とご一緒する機会が多いので、使っている頭が違う感覚がありますね」と説明する。
またジャニーズWESTではライブの演出をすることもあるため、「自分をどこか俯瞰で見る」というが、お芝居に関しては、「勉強するスタンスというのか、監督もそうやし回りの人のこともよく見ます。それで極力、監督の求めるものを再現できたらいい。自分が笑っているつもりでも想像するほど笑えてなかったりするので」と続ける。
俳優を兼ねるアイドルは多く、藤井自身もかつて木村拓哉を目標のひとりとして挙げていたが「もちろんそれはめちゃくちゃ目標です。でもそもそもグループの性質もそれぞれ違うし、木村さんにはなれないですよね(笑)。グループ活動とうまく両立している二宮(和也)くんのことも尊敬しているし、基本的に全員を尊敬してますね。この人のようになりたい! というのとは違うんですけど」と自身の道を模索していきたいという気持ちを明かす。いまのところの俳優としての野望を「今回のような悪役をもういちどやってみたいです、すごく楽しかったから。逆につぎはものすごくいい人でもいいし、いろいろな役をやりきたい。ぶっとんだ役が好きだし、来たもの全部やりたいです。自分はこの道! と決めつけてはいません」と俳優としての決意を示した。(取材・文/浅見祥子)