ADVERTISEMENT

荒井晴彦・森達也・白石和彌・井上淳一のトークが書籍化!発売記念トークライブも開催

ミニシアター押しかけトーク隊 「勝手にしゃべりやがれ!」
ミニシアター押しかけトーク隊 「勝手にしゃべりやがれ!」

 荒井晴彦森達也白石和彌井上淳一ら4人の映画監督が、コロナ禍に苦しむミニシアターを応援するために結成した、「ミニシアター押しかけトーク隊『勝手にしゃべりやがれ!』」のトークショーを収録した書籍「映画評論家への逆襲」(小学館新書)の発売が決定。発売当日となる6月3日には、渋谷・ロフト9で発売記念トークライブを行う。

 「押しかけトーク隊」は、リクエストされれば、自分たちの映画に限らず、どんな映画についても語り合うオンライントークショーを各地で開催するユニット。繰り返される緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置で苦境に立たされるミニシアターの手助けをしようと始まった。

 トークにおけるルールは三つのみ。作品は映画館が指定する。いま映画館で何か面白いことをやっていると知ってもらうためにトークは配信もする。ギャラも経費も派生しない。北は北海道・シアターキノから南は沖縄・シアタードーナツまで、トークショーは全国18か所、全19回に及び、書籍には6劇場分とオリジナル座談会、計7本のトークが収録される。

ADVERTISEMENT

 発売日の6月3日には、ロフト9で記念トークライブを開催。「社会のない日本映画を斬る~シン・エヴァからポリコレまで何でもしゃべりやがれ~」と題したトークライブでは、ハラスメント問題やポリコレまで、映画製作と表現を巡るさまざまな問題について、朝日新聞記者の佐藤美鈴と、キネマ旬報編集者の川村夕祈子をゲストに迎えてトークを繰り広げる予定。「映画評論家への逆襲」について、押しかけトーク隊・井上淳一のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

井上淳一コメント

「映画評論家への逆襲」とタイトルにあるが、本書に収められているトークはそんな大それた気持ちで始めたものではもちろんない。
コロナ禍が始まった2020年春、ミニシアターが苦しいという声が全国から聞こえてきた。もちろん、苦しかったのはミニシアターだけではなかったろう。しかし、映画を生業としている僕にとって、それは他人事ではなかった。「映画は作っただけでは完成しない。人に観てもらってはじめて完成する」とはよく言われる言葉だが、シネコンではかからないような映画ばかり作っている僕にとって、ミニシアターがなくなるということは自分の映画を観てもらう場を失うということだった。
そんなミニシアターのために、少しでも役に立つことができないかと、荒井晴彦さん、森達也さん、白石和彌さんと、「ミニシアター押しかけトーク隊『勝手にしゃべりやがれ!』」というユニットを始めた。
6月14日、長野県・上田映劇の『i-新聞記者ドキュメント-』から始まったトーク隊は、ここに収められている以外にも、ゾンビ映画(『デッド・ドント・ダイ』)、カルト映画(『アングスト/不安』)、社会派映画(『オフィシャル・シークレット』『SKIN/スキン』『東京裁判』)、京マチ子映画祭(『』)など、どんなジャンルでも語ってきた。
それらを語っていく中で、図らずも世間で評判の映画や映画評論家が褒める映画が本当に面白いのか、その映画の見方はそれでいいのか、という問題に直面した。いや、前から持っていた問題意識が表面化したというべきか。
さらに図らずも、オンラインでトークを見た小学館の飯田昌宏さんからそれを新書化しないかという話をいただいた。瓢箪から駒とはまさにこのこと。当然、文字にする過程で原稿をチェックするのだが、この四人の凄いところはより過激に赤を入れてくるとこだ。本当に何の忖度も自主規制もない。
この本は、そんな四人、劇映画監督、ドキュメンタリー監督、脚本家と、出自も在り方も違う四人がガチンコでトークした一部始終です。共通するのは、映画と社会への誠実な向き合い方のみ。今のぬるま湯に浸かったような日本映画界に少しでも爪痕を残せたなら幸いです。この本を読んで、トーク隊を呼んでみたいと思った映画館がありましたら、遠慮なく声をかけて下さい。ミニシアターのみならず映画館の苦境はまだまだ続きます。皆さんも是非映画館へ。次は映画館でお逢いしましょう。いや、まずは6月3日、渋谷ロフト9でお逢いしましょう。

『映画評論家への逆襲』出版記念押しかけトーク&サイン会「社会のない日本映画を斬る~シン・エヴァからポリコレまで何でもしゃべりやがれ~」は6月3日LOFT9にて開催 オンライン視聴チケット 1,000円・ツイキャスプレミア配信/ライブ会場観覧(着席)予約1,500円・当日1,800円(+飲食代)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT