富野由悠季『閃光のハサウェイ』にコメント「ガンダムの総体の決着への道を拓く」
アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親である富野由悠季が、自身の小説を原作とする映画3部作の第1部『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』についてコメントを寄せた。
【動画】「機動戦士ガンダム 光る命 Chronicle U.C.」<編集版>
本作は、アムロ・レイとシャア・アズナブルの激突を描いた映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)の世界観を色濃く引き継ぐ小説を、『虐殺器官』などの村瀬修功監督が映画化。反地球連邦政府運動「マフティー」が挑む新たな戦いを縦軸に、そのリーダーであるハサウェイ・ノア、謎の美少女ギギ・アンダルシア、連邦軍大佐ケネス・スレッグの交差する運命を横軸に描く。
今回の『閃光のハサウェイ』について、富野は「映画らしい導入部から、ハサウェイという新しいキャラクターを追い上げていくプロセスは期待を抱かせてくれる」と切り出すと「この前の物語『逆襲のシャア』はぼくにとっては収まりが悪い部分があって、小説版でガンダムを終らせる魂胆をもって、『閃光のハサウェイ』を上梓させてもらったのだが、さらに映画版は今日のアニメ技術の上に、新たな解釈をもってガンダムの総体の決着への道を拓くものになっている」とつづっている。
また、映画の公開を前に、作家・福井晴敏が構成し、シナリオを書き下ろしたスペシャル映像「光る命 Chronicle U.C」新編集版をYouTubeで公開。アムロ・レイとララァ・スンの視点から観た宇宙世紀を描いたシリーズ全ての内容に、『閃光のハサウェイ』のカットが新しく追加されており、ラスト1分には、今年4月ごろに松竹マルチプレックスシアターズ限定で展開されていた映像も付属する。さらに、映画オフィシャルサイトでは、宇宙世紀作品の年表や人物相関図が記載されている「ガンダムざっくり年表」のダウンロードも可能となっている。(編集部・入倉功一)
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は6月11日全国公開