『ワイルド・スピード』第9弾、復活のハンはなぜ短髪?サン・カンが理由明かす
人気カーアクション第9弾『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でシリーズ復帰を果たすサン・カン(ハン役)がリモート取材に応じ、最新作での髪型や「秘密にしておくのは大変だった」というキャラクターの復活について語った。
シリーズ第3弾『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)で初登場したハンは、主人公ドミニク(ヴィン・ディーゼル)の頼もしい仲間で、高度なドライビングテクニックを持つ人気キャラクター。ハンは劇中、予期せぬ事故(犯人はジェイソン・ステイサムふんするショウ)で命を落としたかに思えたが、最新作でまさかの復活を果たす。
ハンを殺害したショウがドムのファミリーに迎えられたことで、その扱いに納得がいかないファンは「#JusticeForHan(ハンに正義を)」と声を上げて復活を求めた。そんなファンの熱い思いに応えるかのように、監督のジャスティン・リンは再びハンに活躍の機会を与えたのだ。そんなジャスティン監督から「お菓子を準備して、髪を整える時がきた」と連絡を受けたというサンは、「ジャスティン監督は今回、間違ったことを正すことにこだわっていたんです。ファミリーにとって大切な存在だったハンが、過去作で何の説明もなく退場してしまいましたから。ハン復活を望む活動も加熱していたので、監督がキャラクターを再登場させようとしている気持ちにワクワクしました」とオファー当初から前向きな姿勢だった。
最新作でハンは、長い髪をバッサリ切って短髪にイメチェンしている。今回の髪型は、ジャスティン監督やシリーズに長年携わるヘアメイク部門のスタッフと話し合って決めたそうで、サンは「最新作を観ればわかりますが、ハンは数年間消息を絶っており、見た目も変えなければいけませんでした。ハンも歳を取っていますし、表舞台に立たず、身を潜めています。長髪の男性はあまり見かないし、そのまま出かけると目立ちますよね」と短髪になった理由を説明し、「ハン復活やキャラクターの年齢を考えると、最新作での髪型変更は正しいかなと思っています」と続けた。
ハンが第9弾で復活することは、昨年2月に公開された予告編のラストで判明した。まさに完全サプライズだったサンの出演情報だが、その情報を秘密にしておくのはクルーはもちろん、本人も大変だったそうだ。「出演情報がバレないように、(スタッフは)イベントなどに僕を呼ぶことができなかった。もちろん僕自身も大変でしたよ。(レティ役の)ミシェル・ロドリゲスの誕生日会が開かれて、みんなで集合写真を撮っていたのを知ったのですが、(秘密を貫くために)僕は誘われなかった」。
メディアにも出演情報が漏れないよう、「No.11」「No.9」のように名前を伏せられていたサン。孤独を感じることもあったというが、「こうした秘密はファンのため」とも。「情報を伏せたままにするのは、作り手や役者の義務だと思いますし、好きな作品やキャラクターに関するサプライズが飛び込んでくると、普段の生活が楽しくなる。今の世界では大切なんです」と笑顔で語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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