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機動戦士ガンダム『閃光のハサウェイ』公開に監督も安堵 厚みのある作品に自信

村瀬修功監督、小野賢章、小形尚弘プロデューサー
村瀬修功監督、小野賢章、小形尚弘プロデューサー

 アニメーション映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公開記念舞台あいさつが13日、丸の内ピカデリー DOLBY CINEMA で開催され、主人公ハサウェイ・ノアの声を担当した小野賢章村瀬修功監督、小形尚弘プロデューサーが登壇。村瀬監督は「掘り下げるぐらいの厚みはある作品になっていると思うので、いろいろ探ってもらいたい」と作品の出来に自信をのぞかせた。

【動画】小野賢章インタビュー、ガンダム新作で衝撃を受けたシーンとは?

 本作は『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季の同名小説を映像化したアニメーション映画。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)後の宇宙世紀0150年を舞台に、ブライト・ノアの息子ハサウェイが、反地球連邦政府運動マフティーを率いて戦う姿が描かれる。

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 度重なる公開延期を経て、6月11日に封切られると、初日の興行収入は1億9,000万円を突破するロケットスタートを切った。小野は「原作から30年以上が経っての映画化、そこからの公開延期が続いて、ようやく公開されたことで、ファンの思いが爆発したのかもしれませんね」と笑顔を見せると、村瀬監督も「再度延期になったときは、当分公開がないのかなと思っていたので、なんとか無事公開できて良かった」とホッと胸をなでおろしていた。

 圧倒的な映像美と大迫力の音響、さらに登場人物たちの繊細な心理描写で、観客の心をつかむ本作。小形プロデューサーは「村瀬さんは、アニメーターとしても監督としてもすごい方だと存じ上げていたのですが、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』で原画を担当していただいたとき、改めて素晴らしいと思ってお願いしました」と起用理由を述べる。

 オファーを振り返った村瀬監督は「なんで(原作者の)富野さんじゃないのかな、話はちゃんと通っているのかな、と思いました」と率直な胸の内を明かしながら「リアルタイムで小説を読んでいなかったので、30年前の作品を映像化するんだと、あまり変なところを意識せず素直に向き合えました」と語っていた。

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 劇中には、『逆襲のシャア』へのオマージュなど、作り手のこだわりのシーンが随所に見られる。村瀬監督は「試しながら作っていった結果、ちょっと派手なものを作っちゃったかなという思いもありますが、今作は掘り下げるぐらい厚みがあるものができたと思うので、いろいろ探ってもらいたいです」と自信のコメント。「制作している人間からすると、すでに次へと気持ちがいってしまっている。その辺を精査しながら、第2部、第3部も作っていきたい」と次回作に意慾を見せる。

 また「とてもいいスタートが切れました。この上映がずっと続くことを祈っています」と笑顔を見せた小形プロデューサーは「『機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編』を超えて、富野さん原作のガンダムのなかで(興行収入)1番を取りたい。それが富野さんへの恩返しになると思いっています」と意気込みを明かすと、次回作について「『次はいつなんだ』という声を多数いただいていますが、これから村瀬監督と頑張って作っていって、早く皆さんのもとに届けられるようにしたい」と決意表明していた。(磯部正和)

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