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仮面ライダーゴースト・西銘駿、タケルはもはや自分自身 50年後も「再演できます」

令和でも天空寺タケルを演じた西銘駿
令和でも天空寺タケルを演じた西銘駿

 特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」(2015~2016)で主演を務めた西銘駿が、現在放送中の「仮面ライダーセイバー」とコラボレーションした「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクターxブレイズ」で天空寺タケルを再演した。テレビシリーズ終了から間もなく5年が経つものの、感覚的には「終わってから2年しか経っていない」という西銘。テレビシリーズを共にした仲間との再会を振り返ると共に、今でも印象に残っているシーンや、6年近く向き合ってきた天空寺タケルというキャラクターについて語った。

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 「仮面ライダーゴースト」は、一度死んでしまった天空寺タケルが仮面ライダーゴーストに変身し、英雄たちの魂が込められたアイコンを駆使して悪と戦う物語。西銘はテレビシリーズ終了後も、劇場版やVシネマ、さらに映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(2017)でタケルを再演。2018年~2019年放送の「仮面ライダージオウ」にも山本涼介(深海マコト役)と共に友情出演した。

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観たかった「ゴースト」が全て詰め込まれていた最新作

仮面ライダーセイバー×ゴースト
セイバーとの同時変身が実現 - (c)東映特撮ファンクラブ (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 令和での天空寺タケル再演は今回が初。西銘は、「毎回これで『ゴースト』は終わりなんだという感覚があるのですが、その先にまた物語を作ってくださって、どんどんタケルやマコト兄ちゃんというキャラが好きになっていきますね」と笑顔を見せる。タケルとして仮面ライダー作品に戻る際、必ずテレビシリーズを観返してから撮影現場入りするという西銘だが、「やっぱり(当時と)変わったなって少しだけ思いますね」としみじみ。特に、声の出し方にギャップがあるそうで、「あの頃は、よくわからずに声を出していたのが、逆に味となって可愛さがあったりして。今は声の出し方が若干低いので、『タケルに戻さないと』いうのは現場入りする前から考えていますね」と当時の自分と比較する。

 「仮面ライダーセイバー×ゴースト」では工藤美桜(深海カノン役)と聡太郎(ジャベル役)、「仮面ライダースペクターxブレイズ」では山本と再共演。「お芝居を見ると、みんなあの時より変わったなとか、芝居が落ち着いたなとかいろんな発見があったり、どこか懐かしくて楽しかったです」と旧友との再会を述懐する。カノン役の工藤はテレビシリーズ終了後、「魔進戦隊キラメイジャー」(2020~2021)で変身しており、西銘も「今回は眼魔世界のカノンちゃんとカノンちゃんのコピーを演じていますし、スーパー戦隊でも活躍していてすごいですよね」と驚きの表情。「キラメイジャー」放送当時、Twitterで度々「マコト兄ちゃん」がトレンド入りしたことも「もちろん知っていました(笑)」といい、「マコト兄ちゃんがネタキャラになってきているのも好きなんです。本当に、テンション上がりました!」と続けた。

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 共演者の中でも、「聡太郎さんは一番変わりましたね」と話す西銘。聡太郎ふんするジャベルは、初めこそタケルと敵対関係にあったキャラクターだが、本作では御成(柳喬之)のようなタケルのサポート役を務めており、「聡太郎さんもしっかりと御成を引き継いでいるんですよね。昔から柳くんと聡太郎さんは本当に仲が良くて、今回も撮影入る前に(聡太郎さんが)柳くんに電話して、御成のセリフを言ってもらって、それを自分で言うように研究していたんですよ」と裏側を明かす。こうしたキャストのキャラクター愛はもちろん、作品に長年携わる福田卓郎が執筆した本作の脚本にも、当時の名シーンやセリフが随所に盛り込まれており、西銘も「愛情をすごく感じていますし、僕が観たかった『ゴースト』が全て詰め込まれていました」と製作陣の愛をひしひしと感じていた。

今も忘れない劇場版のクライマックスシーン

仮面ライダーセイバー×ゴースト
誰よりもタケル殿を愛する西銘

 現在も「仮面ライダーゴースト」を観返す西銘に、今でも忘れられないシーンを聞いてみると、「『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』でタケルが消えるシーン」と回答。同作のクライマックス、全ての戦いを終えたタケルは、月村アカリら仲間たちに向かって「あとは頼んだよ」と言葉をかけて消滅してしまうシーンのことである。

 タケルといえば、シリーズで何度も「死んでは生き返る」を繰り返したキャラクターであり、西銘も「本編でも映画でもタケルは消えまくっていて、当時ファンの方やキャストからも『またまた、消える詐欺だ』といじられまくっていたんです」と語る。「消える時は死ぬんだという覚悟で臨んでいる」という西銘だが、劇場版での消滅シーンは「あそこは最後に消えるシーンだったので、自分の中でも真骨頂でしたね。今でもたまに観るんですけど『あ~消える顔してる』って自分でも思います」と現在も特別な瞬間として記憶されているという。

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「仮面ライダーゴースト」の世界は常にあり続けるマインド

仮面ライダーセイバー×ゴースト
お馴染みの仲間とも再会 - (c)東映特撮ファンクラブ (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 テレビシリーズ終了から5年、西銘にとって天空寺タケルとはどのような存在なのか? 西銘は「もはや、僕ですね」と表現する。「役って思いながら一年間通してやろうとしてきたんですけど、途中で台本とかにも『西銘くんっぽいもの』というか、『タケルという存在は西銘くんでいいよ』という感じになっていましたね。監督さんも『西銘くんの孫っぽい感じや明るさを出していこう』と言ってくださって。難しい部分ですけど、天空寺タケル=西銘駿です。この6年間で、ここまで向き合った役はタケル以外にありませんし、変身ポーズも体が覚えているんです」。

 「『仮面ライダーゴースト』の世界は常にあり続けるマインドになっていますね」と続けた西銘は、「『ゴースト』の世界観でずっとタケルも生き続けると思うようにしていて、5年前だけどあの時から5年経っているタケルと考えちゃおうと思ったら、半永久的にタケルとして(作品に)戻って来られるんですよ」と説明。「50年経ったとしてもタケルを再演できます」と断言した。

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 西銘が仮面ライダーゴーストとして戻ってくる度に、SNS上は「タケル殿おかえりなさい」といったファンからの祝福の言葉が溢れかえる。「5年経って戻ってきて、あそこまで『戻ってくる』って反応してくれる作品って仮面ライダー以外にないと思います」とファンの声援があってこその「仮面ライダーゴースト」だと再認識した西銘は、「役者一年目で仮面ライダーの主演をできたことは本当に大きいですし、ありがたいと思っています」と自分の“原点”である作品に改めて感謝していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「仮面ライダーセイバー×ゴースト」は東映特撮ファンクラブ(TTFC)で独占配信中

西銘駿、仮面ライダーは俳優の原点「仮面ライダーセイバー×ゴースト」インタビュー » 動画の詳細
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