なりふり構わない選挙戦の行方は?ブラピ製作総指揮の新作コメディー『スイング・ステート』9月公開
大統領選でトランプに大敗した民主党選挙参謀が起死回生を狙って田舎の町長選挙で大波乱を巻き起こすコメディー映画『IRRESISTIBLE(原題)』の邦題が『スイング・ステート』に決定し、9月よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作は、ブラット・ピットが製作総指揮を務め、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『バイス』などの PLAN B が手掛けるコメディー作品。大敗した民主党ヒラリー陣営の選挙参謀ゲイリー・ジマー(スティーヴ・カレル)が、農村部の票を取り戻す秘策としてYouTube動画で話題の人物を田舎の町長選挙に立候補させる。すると共和党は対立候補のもとにゲイリーの宿敵=トランプの選挙参謀フェイス・ブルースター(ローズ・バーン)を送り込む。その日から、巨額を投じた民主党と共和党の「仁義なき代理戦争」というべき町長選をめぐるゲイリーとフェイスの戦いが始まる。
主演としてゲイリー・ジマーを演じるのは『40歳の童貞男』やテレビシリーズ「ザ・オフィス」、最近では『フォックスキャッチャー』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『バイス』などの社会派作品で存在感を発揮しているスティーヴ・カレル。テレビドラマ「ダメージ」などのローズ・バーンふんするフェイス・ブルースターを相手に面目躍如のコメディー演技を披露する。ほか、小さな町の町長選に立候補する退役海兵隊大佐ジャック役でクリス・クーパー、その娘ダイアナ役でマッケンジー・デイヴィスなどが出演する。
監督と脚本を担当するのは、16年間にわたってコメディー・セントラルの「ザ・デイリー・ショー」で司会を務めるほか、アカデミー賞でも2度司会を担当し、アメリカ文化における政治風刺の定義を変えたとされるジョン・スチュワート。選挙資金の調達やテレビCMの応酬など、あの手この手で抗争がエスカレートする、なりふり構わない選挙戦の模様が描かれる。
なお、作品のタイトルである「スイング・ステート」とは「揺れ動く州」の意で、アメリカ大統領選挙において共和党・民主党の支持率が拮抗し、勝利政党が選挙の度に変動する州のこと。接戦であるほど、激戦州のスイング・ステートが勝敗の鍵を握ることになる。(編集部・大内啓輔)