「全裸監督」吉田栄作の化けっぷり話題!
山田孝之主演のNetflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」で銀行マン役として出演している吉田栄作が「新境地」「一見わからなかった」など、その化けっぷりが注目を浴びている。
本橋信宏の評伝「全裸監督 村西とおる伝」に基づく本作は、「放送禁止のパイオニア」村西とおる(山田)と仲間たちの狂乱を描いた2019年配信のシーズン1から約2年ぶりとなる続編。平成の始まりと共に業界の頂点に立った村西は、企画シリーズものを大量に制作するも、それらは黒木香(森田望智)と作り上げたヒット作には遠く及ばず、停滞していた。そんな折、衛星放送事業への進出を勧められた村西は、新たな野望に向け資金集めに奔走。しかし、そのプロジェクトには巨額の費用が必要となり、苦楽を共にしてきた社長の川田(玉山鉄二)をはじめ周囲に波紋を呼んでいく。
吉田が演じるのは、バブル時代に村西に衛星放送事業を勧める大手銀行の融資担当・本田明。村西の人生を一変させることになるキーパーソンだ。クライアントには愛想を振りまき、一度つかんだ「カモ」は離さない。魔法のような鮮やかな話術を誇る村西に負けじと、巧みなトークで村西を「夢のあるビジネスに融資は惜しまない」と乗せ、衛星事業サテライトイースト社長の海野(伊原剛志)に引き合わせようとする。
吉田は身長182センチのモデル体型。1990年代には「クリスマス・イヴ」「もう誰も愛さない」「愛さずにいられない」などトレンディドラマブームをけん引し、歌手としても成功。1993年のドラマ「徹底的に愛は…」では、共演の仙道敦子と組んだデュオ・NOAによる主題歌「今を抱きしめて」をリリースしている。映画では、『代打教師 秋葉、真剣です!』(1991)、『国会へ行こう!』(1993)などで主演。近年は、福本伸行の麻雀漫画を原作にしたドラマ「天 天和通りの快男児」(2018・テレビ東京系)のアカギこと伝説の雀士・赤木しげるにふんし、白髪のビジュアルも含め大いに話題に。2019年年末にはSPドラマ「天 赤木しげる葬式編」も放送された。
「全裸監督」での吉田を観た視聴者たちの中にはいまだトレンディドラマでのイメージが強い者も多く、典型的なビジネスマンの役どころに「一見わからなかった」と驚く声が多く上がっている。また、相変わらずの「スタイルの良さ」に反応する声もあり、「いい味出してる」「いい歳の重ね方」「最高」といった感想が続々寄せられ、このキャラクターを語るにあたり吉田が司会を務めたバラエティ番組「マネーの虎」を引き合いに出す声も。主人公・村西をはじめ強烈な個性を持つキャラクターがひしめくなか、吉田がさすがの存在感を放っている。(編集部・石井百合子)
Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」は全世界独占配信中