次世代のブラック・ウィドウ?フローレンス・ピューが明かす妹エレーナとは
マーベル映画最新作『ブラック・ウィドウ』で、新キャラクターのエレーナを演じた女優のフローレンス・ピューが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)参加への思いと共に、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)が妹と呼ぶ自身の役どころについて、各国メディア向けの合同インタビューで語った。
ブラック・ウィドウが妹と呼ぶエレーナは、スパイ組織レッドルームのトレーニングプログラムによって生み出された暗殺者。ナターシャと同等の戦闘能力を持つこともあり、次世代のブラック・ウィドウとなることを期待する声もあるが、フローレンスは「エレーナも私も、自分がナターシャよりも良いブラック・ウィドウだとは思いません。それは不可能だもの」と語る。
「エレーナもレッドルームで訓練されていたから、同じような能力を持っています。だけど、本物のブラック・ウィドウに勝てる人なんていません。そもそも、二人を競争させる気はないんです。彼女たちは、言うなれば違うバージョンのブラック・ウィドウ。それぞれ違う戦士で、違う女性なんです」
「ナターシャは優れた戦士で、パワフルで、強い女性です。ブラック・ウィドウが単独映画がなくても強く愛されてきたのも、とにかく見ていてかっこいいからだと思う。でもエレーナは、そんなナターシャに対して、過去におかした間違いを認めるように強く求めるんです。エレーナにまつわることも、そのひとつ。この映画におけるエレーナの役割は、ナターシャがどうやって今の自分になったのか、彼女に自分自身を見つめさせることだと思うんです」
そう語るフローレンスは、『ミッドサマー』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』への出演など、着実な作品選びで実力を証明してきた若手注目株。インディペンデント系の作品でも活躍してきた彼女だが、マーベル映画の一員となった責任を意識している。「俳優であれば、こういうタイプの映画に出ることで、何かが変わることを理解していなければなりません。ヒーローであれ悪役であれ、たくさんの人々や子供たちにとって意味のある存在になるのだから。これからも小規模なインディーズ系映画には参加したいと思っています。ほかの映画で見せた私も、自分の大事な一部だから。そうした映画だって、違った意味で、マーベルの『シネマティック』な経験を与えてくれるもの」
新たなマーベル作品に登場する可能性も報じられており、ほかのMCUキャラクターとの共演が期待されるエレーナ。しかし、共演を希望するヒーローを尋ねられたフローレンスは「スカーレット・ヨハンソンと共演できた喜びからまだ冷めていないから、わかりません」と返した。「でも、エレーナは何事に対しても強い意見を持っていて、人に嫌われがちなタイプだから、MCUのヒーローとタッグを組んだらすごく面白そう。そうなると共演できるのは、真っ向から、彼女のムカっとくるところに対抗できる人かな。実は前から、エレーナはロキに対してどんな反応を見せるんだろうと思っていたんです。どちらもムカつくタイプだから(笑)」
映画『ブラック・ウィドウ』は劇場公開中、7月9日よりディズニープラス プレミア アクセス公開(※要追加料金)