結木滉星、野島伸司脚本ドラマ出演に喜び!「本当に面白い」独特な世界観に感服
FODオリジナルドラマ「エロい彼氏が私を魅(まど)わす」に出演する若手注目俳優・結木滉星が、本作の脚本を務めるヒットメーカー、野島伸司の作品に出演する思いを語った。
9月18日から動画配信サイト「FOD」で配信される本作は、誰もがうらやむハイスペック男子との結婚を間近に控えた主人公・仁美(松井愛莉)が、工事現場で働く筋骨隆々な男性・まなぶ(笠松将)が放つ危うい色気に惹かれてしまい、葛藤する姿を描き出す。結木が演じるのは、松井ふんする仁美の婚約相手である圭吾。証券マンで収入も良く、高学歴で、優しくて見た目も良い誰もがうらやむ彼氏という役柄だ。
脚本を担う野島といえば、「101回目のプロポーズ」「高校教師」など、長きにわたって数々の名作、問題作を手がけてきたヒットメーカー。結木自身、木村拓哉主演の「プライド」(2004)を観て、野島伸司という名前が頭に刻み込まれたということもあり、「僕の大好きなドラマの脚本家の方とご一緒できるというのはうれしかったですね」と笑顔を見せる。
実際、台本を読んでみて「やはり野島さんの描く、ちょっとひと癖ある恋愛の感じというのは普通じゃなくて、独特な世界観だな」と感じたといい、「セリフの言い回しとかも、独特な面白い表現というのが多々ありました。なによりも台本を読んだだけで本当に面白かったんです。いろいろとインパクトがあるすごい設定なんですけど、言い回しとか、キャラクターの関係性だったりで面白くなっていく。さすが野島さんだなと思いました」とすっかり感服している様子だ。
“人としての色気”を持つ男子か、“申し分の無い条件面”を持つ男子か。本来ならば人知れず悩みを抱え、葛藤するというのが従来のヒロイン像だろうが、本作の主人公・仁美はありえないほどの正直者、かつ世間知らずのお嬢さまであることから、自分の揺れる思いを圭吾に正直に告白してしまう。圭吾はそんな仁美の気持ちに理解を示してみせるが、その心の奥底は……というのが本作の物語だ。
「プロデューサーの方からも、最初の方はカッコいい要素を全部詰め込んでねと言われたので。そういう意味でいうと、前半は包み込むような男性としての余裕というか、落ち着きというのは意識して演じていました。後半は余裕がなくなって崩れていくんですが、そこはやりすぎないように、というのは監督とも話をしていました」と演技プランを明かした。
自分の婚約者から、ほかの男性に惹かれたと告白されてしまう。もし自分がそんな状況に陥ったら「僕は無理です。だから結構、圭吾とかけ離れているかもしれないですね」と笑う結木。「そんなことを言われて、100%いいよなんて言えるはずがないですし……。そういう葛藤とか、内側に秘めた思いというのは描かれていませんが、ひとつアクセントとしてとして加えられたらいいなと思っていたので、そこは考えるようにはしてました」と振り返る。
また、演じる誰もがうらやむ理想の男子という圭吾については、「もしかしたら嫌なやつだと思われるかもしれないけど、本当はいいヤツなんですよ。本当に仁美のことをしあわせにしたいと思っているし、どちらかといえば圭吾は被害者なんですから」と笑いながら力説する結木。「なにより自分が大事で、見え方を気にして、プライドが高くて完璧で。それを演じて生きてきたのに、まなぶと仁美という存在によって、それがどんどん崩されていく。そうした表面的な印象よりも、人間臭い内面が見えてくるところは好きですね」と魅力を明かす。
さらに、「4人の男女が中心の物語なんですが、それぞれに全然違う価値観がぶつかり合って。そこで自分が気づいてなかった新たな感情に気付くことになる。それで幸せってなんだろうということを考えさせられるドラマかなと思うんです」と続けた結木は、「それこそ結婚を控えてる人がこれを観たらどう思うんだろう。観たらなにか変わるのかな。なにが変わるのか。いろいろな人の意見を聞いてみたいです」と笑ってみせた。(取材・文:壬生智裕)