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『ドライブ・マイ・カー』濱口監督、映画祭が自分を発見して育ててくれた

第74回カンヌ国際映画祭

フォトコールにて、左から霧島れいか、濱口竜介監督、三浦透子、ソニア・ユアン
フォトコールにて、左から霧島れいか、濱口竜介監督、三浦透子、ソニア・ユアン - (C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会(C)Kazuko WAKAYAMA

 現地時間12日、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品されている『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)のフォトコールと記者会見が行われ、前日の公式上映に引き続き、濱口竜介監督、出演の三浦透子霧島れいかソニア・ユアンらが登場した。

【写真】『ドライブ・マイ・カー』フォトコール&記者会見の様子

 本作は、村上春樹の同名短編小説を西島秀俊主演で映画化。妻を亡くした喪失感を抱える俳優・演出家の家福(西島)が2年後、演劇祭に愛車で向かう中、寡黙な専属ドライバーのみさきと出会い、彼女と過ごすうちにそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。みさきを歌手としても活躍する三浦、キーパーソンとなる俳優・高槻耕史に岡田将生、家福の妻・音に映画『ノルウェイの森』の霧島が演じた。

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 フォトコールでは、三浦は上質感と個性が際立つザ・ロウのワンピースにベスト、霧島は夏のカンヌに映えるヴァレンティノのオールホワイトのドレス姿、そして、ソニアはピンク色が映える華やかなドレスを着用して登場。黒のスーツ姿の濱口監督と、装いも新たに華を添えた3人の姿に、多くのカメラマンから歓声が飛び交った。

記者会見

 記者会見で、自身にとっての国際映画祭の存在について聞かれた濱口監督は、「国際映画祭が自分を発見してくれたし、育ててくれたという印象を強く持っている。映画祭が自分に対して、求めてくることがあればお返ししていきたいと思う」と回答。「映画を作るたびに、国際映画祭の方がより多くの人に見せるべきものだと、言ってくれることはものすごく励みになった」と映画祭への想いを語った。

 三浦は、今作の濱口監督の演出で、“相手の心を動かす声をつくる”ということに時間を使ったそうで、「そういった声を自分でも聞いているうちに、自分自身の心も動いてくるのだと。そういった経験は歌手としての活動の中で経験したことではあるけれど、お芝居で感じたのは今回、濱口監督の演出を受けて初めて」と撮影を振り返った。また、霧島も「芝居する前に静かに自分の中で変化が起き始める、そういった経験というのは今まで私の中にはなかったので、とても私は貴重な経験をさせていただきました」と語り、「この映画に参加させていただいて素晴らしい経験になりました」とそれぞれに今までとは違う新しい発見があったことを明かした。

 なお、授賞式は現地時間7月17日(土)19:25(日本時間7月18日午前2:15)より行われる。(高橋理久)

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