『ザ・スーサイド・スクワッド』ハーレイ・クインは小悪魔度アップ ジェームズ・ガンもお気に入り
DCコミックスの悪役チームを描く新作映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で監督・脚本を手がけたジェームズ・ガン監督が、マーゴット・ロビーが再び演じる人気悪役、ハーレイ・クインのキャラクター作りについて語った。
マーゴットが演じるハーレイ・クインは、2016年にデヴィッド・エアー監督が手がけた『スーサイド・スクワッド』で初登場。ジョーカーに恋するクレイジーな悪役にして、その小悪魔的な魅力とファッションは、映画の枠を越えて絶大な支持を集めた。2020年には彼女をメインに据えた単独映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』も公開されている。
「脚本を書いている段階では、まだマーゴットが引き受けてくれるかのどうかもわからなかったんだ」というガン監督だが、新たな『スーサイド・スクワッド』にも彼女の存在は不可欠だと考えていたようで「マーゴットが演じる前提でハーレイのキャラクターを作り込んでいたから、彼女が脚本を気に入って引き受けてくれた時は、本当にホッとしたよ」と笑みを浮かべる。
「マーゴットの事は、以前から大好きで、本当に素晴らしい女優だと思っていた。とりわけ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』での演技には、目を見張るものがあったよ。ハーレイ・クインの魅力を100%描き切れるよう、また、マーゴットにも女優として演じがいがあったと思ってもらえるよう、僕なりにベストを尽くしたつもりだ」
そんな本作のハーレイについてガン監督は、ファンが抱くイメージを大事にしながらも「原作コミックのハーレイが持つ、こずるい部分や小悪魔的な魅力といったものを、もっと前面に押し出したいと思った」という。「世界中のファンに愛されている人気キャラクターだし、皆それぞれにイメージや彼女に抱いている期待があることもわかっていたから、それはあまり崩しちゃいけない。そういったさじ加減には、かなり気をつかったけどね。完全にキャラクターが確率されている分、ヘタにいじれないし、僕もいじりたくないという気持ちがあった」
さらに「ハーレイは、精神的な面で文字通りクレイジーなわけだけど(笑)、クレイジーなりに、人として、またキャラクターとして成長を遂げているところも見せたかった」とも。「そうした成長や進化の過程で、彼女のどこかネジのぶっ飛んだ部分……いわゆる狂気といったものが、要所要所に見え隠れする。それこそが彼女の最大の魅力なんじゃないかな」
どこから見てもサメでしかないキング・シャークをはじめ、個性的な悪役たちが集合する本作だが、ガン監督が「ハーレイ・クインは、個人的にアメコミのなかでもトップ10に入るキャラクターだと思ってる。バットマン、スーパーマン、スパイダーマン、ハルク、キャプテン・アメリカ……で、ハーレイ・クインって感じ。あ、ワンダーウーマンも忘れちゃいけない(笑)!」というだけに、その活躍にも期待ができそう。マーゴットは、本物の爆薬を使用した爆発から逃げるシーンにも挑んでいるといい「真実味も危機感も半端ない」という演技に注目だ。(編集部・入倉功一)
映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は8月13日より全国公開