『ゴジラvsコング』脚本家、怪獣のみのモンスター・ヴァース映画は「可能だと思う」
映画『ゴジラvsコング』(全国公開中)で脚本を担当したマックス・ボレンスタインが、人間がほぼ登場しないモンスター・ヴァース作品が実現可能かどうかについてSlashfilmに語っている。
ボレンスタインはこれまで、脚本や原案としてギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』(2014)から、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)、そしてアダム・ウィンガード監督の『ゴジラvsコング』に参加。脚本家として、モンスター・ヴァースの物語を支えてきた。
『ゴジラvsコング』では、人間よりも怪獣同士のバトルに比重が置かれていたが、同サイトのインタビューで、人間がいないゴジラやコング映画を想像したことがあるかを尋ねられたボレンスタインは「可能だと思います」と回答。「同じことを考えたことはあるし、実際に素晴らしいことになると思います」と明かした。
モンスター・ヴァースをめぐっては、同作を制作する米レジェンダリー・ピクチャーズが、ウィンガード監督に新作のメガホンをたくす方向で交渉中だと、現地の複数メディアが報道。The Hollywood Reporter は、レジェンダリー内で『サン・オブ・コング(原題) / Son of Kong』(コングの息子)というタイトルが浮上していると報じている。
新作が実現したとしてもボレンスタインが参加するのかは不明だが、レジェンダリーが何をするにせよ、「野心的なものになるでしょう」という彼は、「人間の登場人物を最小限にして、クリーチャーたちのキャラクター性をしっかりと描くことは全くもって可能だと思います」と語っている。
『ゴジラvsコング』では、プロットの変更によって、前作で双子のアイリーン&リン・チェン博士を演じた中国人女優のチャン・ツィイーと、イギリス人女優ジェシカ・ヘンウィックのシーンが全カットされたとGamesRadarが報じている。また、特殊機関モナークの指揮官ギラーミンを演じたランス・レディックのシーンも、編集段階で大幅にカットされたとウィンガード監督が証言。人間の登場人物が減らされる一方、コングには1980年~90年代アクション映画のヒーロー像が反映され、より人間らしいコング像が描かれた。(編集部・入倉功一)