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沢口靖子、シリーズ初の劇場版完成に「自信作です!」

9月にはぜひ劇場で!
9月にはぜひ劇場で!

 女優の沢口靖子が11日、丸の内TOEIで行われた『科捜研の女 -劇場版-』完成報告イベントに来場し、シリーズ初の劇場版に「自信作です!」と誇らしげな顔を見せた。

【画像】『科捜研の女 -劇場版-』完成報告イベント

 1999年の放送開始から20年以上にわたって人気を集めるテレビドラマ「科捜研の女」シリーズ初の映画化作品となる本作は、世界同時多発不審死事件の真相に、京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコ(沢口)ら科捜研のメンバーたち挑む姿が描かれる。この日のイベントには、レギュラーメンバーの沢口のほか、内藤剛志若村麻由美風間トオル金田明夫斉藤暁山本ひかる石井一彰らも来場した。

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 ステージに登壇した沢口は「たくさんのファンの皆さまに支えていただき、劇場版がついに完成しました。観ていただきたいという気持ちで、自信作です!」と晴れやかな表情であいさつ。劇中で、マリコと強いパートナーシップを築く土門刑事を演じる内藤も「科学を使って事件を解き明かし、犯人を追い詰めるという目的は変わりません。でもこの映画版では、今まで20年以上、そして200本以上やったドラマの中でも、一度もやっていない方法で犯人を捕まえます。たぶんこれは一回きりしか使えない方法だと思います。その方法というのはぜひ劇場に足を運んで確認していただきたいと思います。マリコにとんでもないことが起きますので、楽しんでください」と観客の期待をあおった。
 
 劇場版には、テレビシリーズの歴代キャストが集結することも話題となっている。懐かしいメンバーとの再会に「とてもなつかしくて、うれしかったです。現場では、苦楽をともにした友人と再会したようで、一気に時間が縮まりましたね」と笑顔を見せた沢口。一方の内藤は「懐かしいメンバーなんですが、(ドラマの現場では)一人だけ会ったことがない人がいました」と切り出すと、警察庁の刑事指導連絡室長・倉橋を演じる渡辺いっけいの名を挙げて、「彼は第一シリーズでやっちゃん(沢口)の元旦那さんなんですが、(土門として)いつか会って、俺の方がいいんじゃないかと言ってやりたいと思っていて。劇場版では渡辺いっけい、やっちゃんとの3ショットがありますんで、どっちが似合うか見てください」とライバル心を見せる一幕もあった。

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 またこの日は、科捜研の前に立ちはだかる天才科学者の加賀野亘を演じる佐々木蔵之介からのビデオメッセージが寄せられた。「本日は同じ京都のサイバー捜査の方が忙しくて」と現在放送中のドラマ「IP~サイバー捜査班」にからめて冗談めかしてあいさつした佐々木は、「沢口さんとは現場であまりお話しすることがなかった。沢口さんは取材でおっしゃっていたんですが、どうやら僕が現場で怖かったと。睡眠を妨害するくらいだと。僕もそんな役者ではないはずなんですけど、でも対峙(たいじ)する役柄だったので、現場ではお話しできずに申し訳ありません」とメッセージ。それには沢口も「(芝居の中で)顔がものすごく接近した時があって。普段は京都弁で、すごくざっくばらんで面白い方なんですが、役に入ると飲み込まれそうになりました。だからちょっと離れていました」と語るなど、佐々木の熱演が沢口に強烈な印象を与えたようだ。

 もともと本イベントは観客を入れて舞台あいさつを行う予定だったが、緊急事態宣言下のために無観客での実施となったという経緯があった。そのことを踏まえ、「今日は一つ夢がかない、一つかないませんでした」と切り出した沢口は、「映画がついに完成して、ご報告できたのはうれしいのですが、応援してくださった、支えてくださったファンの皆さまに直接お会いすることができませんでした。正直、残念でたまりません。でもわたしはつらいときこそ、あきらめずに前を向いて歩いて行こうと、マリコに背中を押されてここまできました。科学でより良い未来を切り開く、それが、この映画のテーマです。今は大変な時期ですが、一人一人の心がけ次第で、きっとステキな未来がつかめるはず。9月にはぜひ劇場で、皆さまの前に立ってごあいさつができますように、一緒にこの困難を乗り越えていきましょう。それまでどうぞお元気でお過ごしください」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

『科捜研の女 -劇場版-』は9月3日より全国公開

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