『スパイダーマン』ソニー独自のユニバース拡大中!スピンオフ情報まとめ
トム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズをマーベル・スタジオと共同で製作する米ソニー・ピクチャーズは、スピンオフ作品を次々と準備し、自社独自のユニバース拡大を進めている。ここでは、米ソニーが製作・企画中の『スパイダーマン』スピンオフ作品をまとめて紹介する。
公開が最も近い作品は、スパイダーマンの宿敵が活躍した『ヴェノム』の続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年日本公開)。俳優としても活躍するアンディ・サーキス監督がメガホンを取る続編では、殺人鬼クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)が変貌する悪役カーネイジが、ヴェノム/エディ・ブロック(トム・ハーディ)に襲いかかる。カーネイジのほか、超音波を操る女性ヴィラン・シュリーク(ナオミ・ハリス)も登場する予定だ。
2022年1月には、ジャレッド・レトー主演の『モービウス』が全米公開される。モービウスは、特殊な血液の病を患った科学者マイケル・モービウスが、吸血コウモリを用いた人体実験を行ったことで誕生するキャラクター。ジャレッドに加えて、『スパイダーマン:ホームカミング』でバルチャーを演じたマイケル・キートンも出演しているが、マイケルが『ホームカミング』と同じ役を務めているのかは定かではない。
さらにソニーは、アーロン・テイラー=ジョンソン主演の『クレイヴン・ザ・ハンター(原題) / Kraven the Hunter』を2023年1月13日に全米公開すると発表。スパイダーマンを狙うハンター、セルゲイ・クラヴィノフが主人公となり、『マージン・コール』『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』のJ・C・チャンダー監督がメガホンを取る。
全米公開日は未定だが、「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」のS・J・クラークソン監督を起用したマダム・ウェブ(テレパシーや千里眼を持つ盲目の老女)の単独映画、DCドラマ「ARROW/アロー」製作総指揮のマーク・グッゲンハイムが脚本を執筆するジャックポット(家族の安全のために戦う女性ヒーロー)の単独映画も進行中。『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のオリヴィア・ワイルド監督が手がける、スパイダーウーマンの映画化企画も報じられている。
その他、「スパイダーマン」原作コミックに登場する韓国系アメリカ人の女性ヒーロー・シルクを主人公とする実写ドラマシリーズも始動。配給は米Amazonが担当し、アニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のフィル・ロード&クリストファー・ミラーが製作総指揮に名を連ねている。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で活躍するスパイダーマンは、ソニーのマーベル映画には登場していない。しかし、米ソニー・ピクチャーズ映画部門のサンフォード・パニッチ社長は先日、スパイダーマンが自社のマーベル映画と交わる計画が存在するとVarietyに明かしており、将来的にスパイダーマンがMCUとソニーのユニバース両方を行き来する可能性も考えられる。(編集部・倉本拓弥)