『ザ・スーサイド・スクワッド』の癒やし!かわいいネズミ使いラットキャッチャー2女優に注目
「バットマン」や「スーパーマン」で知られるDCコミックスの悪役たちが、減刑をかけて命がけのミッションに挑む『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』。個性派ぞろいの犯罪者たちのなかにあって、マイペースなゆとり世代のネズミ使い、ラットキャッチャー2役を演じて注目を浴びているのが、ポルトガル出身の若手女優ダニエラ・メルキオールだ。
ダニエラは、1996年11月1日生まれでリスボン在住。本国ポルトガルで数多くの映画・テレビ作品に出演し、マーベルの大ヒットアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のポルトガル語バージョンでは、グウェン・ステイシーの声を担当したことも。『ザ・スーサイド・スクワッド』がハリウッドデビュー作となる。
彼女が演じるラットキャッチャー2は、ダニエラと同じポルトガル出身で、初代の父親から受け継いだライトを使ってネズミの群れを操るキャラクター。父の死後、アメリカンドリームに憧れて渡米するも、ネズミを使って銀行強盗を企てたかどで刑務所に収監されてしまった。社会の底辺でハードな人生を送ってきたが、常にダルそうな物言いに、血圧低めでミッションの合間でも熟睡してしまうグータラ気質も相まって、どこかのんきな雰囲気が漂う。ネズミのセバスチャンが親友で、人間を食べることばかり考えているキング・シャークとも友達になれるピュアで優しい性格。SNSでも、悪党ぞろいのチームにあって「かわいい」「癒し」といった声が上がっている。
英語での演技は初挑戦にもかかわらず、ダニエラは数百人のオーディションを勝ち抜いてラットキャッチャー2役を獲得。実力はもちろんのこと、まるで役と一体になったかのような、彼女のピュアで動物好きな一面も貢献したようだ。
同作の撮影では本物のネズミも使われており、Comicbook.comのインタビュー内でダニエラは、オーディションで、実際にネズミと触れ合う必要があったと明かしている。「何も知らされていない状態で、スタッフがネズミが入った大きな箱を持ってきたんです。どんな反応をするのか見たかったんでしょう。私は『何てこと、すっごいかわいい!』って感じでした。誓って演技じゃありません。一匹を持ち上げたら肩に乗ってきたから、もう一匹を持ち上げて、気づいたら私と(ジェームズ・)ガン監督は、おもちゃで遊ぶ子供みたいに楽しんでいた。それで合格できたんだと思います」
その言葉の通り、ダニエラのSNSには、撮影の合間もネズミたちとすごす姿が投稿されており、仲睦まじい様子が何ともキュート。ガン監督からは、英語もポルトガルなまりのままでいいと言われていたといい、文字通り、彼女のためのキャラクターとなったようだ。ちなみに、ガン監督のTwitterによると、セバスチャンは主に2匹のネズミが演じており、それぞれ名前は"ジョーズ"と"クリスプ・ラット"だったという。
公式インタビューで「母国語以外の言葉で、24時間・7日間仕事に臨むのは少し怖かった。でも、徐々に英語で思考できるようになり、ポルトガルのジョークを訳したりすることもできるようになりました(笑)」と語っているダニエラ。本作以降も国際的な活動に意欲を見せており、これからの活躍が楽しみな女優の一人だ。(編集部・入倉功一)