阿部サダヲ×岡田健史×白石和彌監督『死刑にいたる病』映画化が決定
注目の作家・櫛木理宇の最高傑作「死刑にいたる病」が、阿部サダヲ、岡田健史、そして『孤狼の血』シリーズの白石和彌監督のタッグで映画化されることが明らかになった。
本作は、鬱屈した日々を送る大学生・筧井雅也に1通の手紙が届くことから始まる驚がくのサイコサスペンス。世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼・榛村大和からの手紙で、冤罪の証明を頼まれた筧井は、事件を独自に調査していくうちに榛村に魅せられていく。殺人鬼の榛村に阿部が、大学生の筧井に岡田がふんする。脚本は『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』などを手掛けた高田亮。2022年の公開が決定している。
自身が演じた役柄について、阿部は「俳優をやっていて、『1度は手を出してみたい役』を頂けたので楽しんで演じました」とコメント。また、岡田は「筧井雅也という、どこにでもいる男性です。“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています」と説明し、「雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです」とコメントを寄せている。(高橋理久)
以下、コメント全文
◆阿部サダヲ
俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史くんとのシーンは相当痺れました。
◆岡田健史
こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、
伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。
きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。
勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。
さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。
“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。
作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです。
人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。
それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。
公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。
◆白石和彌監督
僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。
阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。
映画を観た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ち下さい。
◆櫛木理宇
映画化のお話をいただいたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。
わたしの原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。
映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。