大泉洋らTEAM NACS勢ぞろいに涙するファンも…何度も解散危機あった
演劇ユニット・TEAM NACS が出演したドラマの劇場版である『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』(公開中)の公開記念舞台あいさつが4日、東京・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、メンバーの森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真と、メガホンを取った堀切園健太郎監督が登壇した。
北海学園大学演劇研究会出身のメンバーで構成される TEAM NACS の結成25周年とWOWOWの開局30周年を記念して制作された「がんばれ!TEAM NACS」は、メンバーが戦隊ヒーローにふんする「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を筆頭に、国民的グループを目指すための「NACS新メンバーオーディション」など、さまざまな企画が満載の番組。劇場版は全話を再編集し、未公開シーンやインタビュー映像も盛り込まれている。
5人が一堂に会し、上映後に舞台あいさつを行うとあって、会場には多くのファンが詰めかけたが、ステージで全員が揃うと涙を流すファンもちらほら。森崎はそんなファンを客席に見つけて、「どうした」と声をかける。大泉も「随分お客さんが泣いていらっしゃる。びっくり」と笑顔を見せつつ、「でもこれを観た後に涙を流す、その気持ちも少しわかる」と理解を示す。
大泉は「TEAM NACS が25周年を迎えて破綻するという内容が盛り込まれ、どこまでフィクションかわからない、危ういストーリーだった」と振り返り、「(劇中の)解散のシーンは、実際に何度も解散の危機があったので身につまされるような気持ちになった。でも、最後は清々しい感情になれる展開で、観終わって監督すごいと思った」と本作の感想を述べる。
森崎も「どこまでがドラマなのか。フィクションなのかわからない。そんな中、解散というシーンが台本にあって、それを自分が切り出す展開はショックだった」と回顧。一方で、「自分たちは結成した時、すでに一度解散しているんです。解散から始まったので、なかなか(今更)そう(解散)はならない」とも語り笑顔を見せた。戸次も自分がきっかけで解散となる展開だったと振り返るが、こちらは役者として捉えていたとのこと。「流れを考えてやっていた」と話した。
安田は劇中、“変態仮面”になるシーンも。堀切園監督がパンツを被って演じる安田について「好感度が心配だった」と振り返ったが、当の安田は迷いはなかったという。「企画会議の時に面白いアイデアはないですかっていうので、じゃあこういうのはどうですかって提案した。特に嫌とかもなかった。ああいうことをやる時は中途半端が一番よくない。わざとだなって思えるくらいに思いっきりやったほうがいいと思って撮影に臨んだ」とこだわりを紹介。音尾は巨乳を見続けるシーンを茶目っ気たっぷりに振り返り、「オーラを感じた」と言って、笑いを誘っていた。(取材・文:名鹿祥史)