ヒュー・ジャックマン、予測不能な物語に騙された!『レミニセンス』メイキング映像公開
ヒュー・ジャックマン主演の映画『レミニセンス』(9月17日公開)から、ヒューをはじめとするキャスト陣が作品の魅力を語るメイキング映像が公開された。
本作は、人間の記憶に潜入し、その記憶を360度の空間で再現することで事件を解決する記憶潜入(レミニセンス)エージェントのニック(ヒュー)が、予測もしなかった陰謀に巻き込まれていくSFサスペンス。クリストファー・ノーランの弟で、『ダークナイト』『インターステラー』などで共同脚本を務めたジョナサン・ノーランが製作を担い、ドラマ「ウエストワールド」の企画・製作総指揮として知られるリサ・ジョイが製作・監督を担当した。
公開されたメイキング映像には、「観客はより一層、今まで誰も観たことのない、未知の世界を体感する」と期待をあおるヒューの姿が。さらに、予測不能な物語にヒューは「リサ監督は巧みだ。僕は5、6回騙された」といい、ワッツ役のタンディ・ニュートンも「まるで未来を予測してこの映画を作っているみたい」と監督の手腕を絶賛している。
また、ヒューはインタビューで本作での“記憶”の扱いについて「中毒を起こす可能性のあるもの、あるいは古き良き日に戻ってそこで生きたいと思わせるものとして、記憶や懐古というテーマを模索している」と言及。
続けて、「そのテクノロジーがあれば、過去を救済してそこにとどまることができるが、その代償は? そして、それほど容易に過去に逃避できるとしたら、その人の未来、そして現在は一体どうなるのか? 私たちは変化し続ける世界に生きている。今はポストパンデミックの状態で、そこから次のステップを踏み出す段階にある。それは新たな世界なのか? 私たちはパンデミックよりも前にあった状態を再現しようとするのか? 私たちは今、とても興味深く、同時に不透明な時代を生きていると思う。この映画もそういう風に伝わることを願っている。思い出を持つことは素敵だが、私たちは人として常に新たな記憶を作らなければいけない。この映画がそういった議論の種になれば嬉しい」と語っている。(須田璃々)