『シャン・チー』ケイティ役女優、主演とアドリブ連発も9割カットされていた
マーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(全国公開中)で主人公の親友ケイティを演じたオークワフィナが、キャラクターの魅力や主演のシム・リウとのタッグについて、アジア各国メディア向けのプレスデーで語った。
2018年の『オーシャンズ8』を皮切りに、『クレイジー・リッチ!』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『ラーヤと龍の王国』と話題作に引っ張りだこのオークワフィナ。コメディー演技に定評がある彼女が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でもその才能を発揮する時がきた。「MCUでコメディーができることはとても素晴らしいことで、特別なことだと思うの。MCU作品において、コメディーはとても独特な役割を果たしているからね。その中で演技できたことは光栄なことだわ」
ケイティはシャン・チーの頼れる相棒で、彼と一緒にサンフランシスコにあるホテルの駐車係として働いている。オークワフィナは、作品を鑑賞する前に「彼女の一般的なバックグラウンドを知っておいてほしい」と強調する。「ケイティは、シャン・チーがサンフランシスコにやって来た時にできた親友よ。だから、彼の幼い頃の過去についてはほとんど知らない。でも、彼が多分何か隠し事をしているは知っているの。ケイティはとてもお人好しで少しクレイジーだけど、彼女と一緒にいるのは楽しいと思うわ」
ケイティとシャン・チーの親友コンビは、序盤から息のあった掛け合いを披露する。ホテルの利用客が預けた高級車を勝手に乗り回したり、翌日朝早いにもかかわらず夜遅くまでカラオケ熱唱など、二人の破天荒ぶりがうかがえる。相棒のシムと「たくさんアドリブをしたわ」と振り返ったオークワフィナだが、残念ながらそのほとんどが本編に含まれず、カットされてしまったそうだ。「あまりにアドリブしすぎて、結局90%は使い物にならなかったの。でも、シムと一緒に仕事ができて嬉しかったし、常に劇中のような感じだったわ」
MCUという特別な世界で演じるケイティは「私にとても似ているの」とオークワフィナ。「同じようなユーモアのセンスがあるし、少しクレイジーだから。人生においても同じようにアプローチすると思うし、同じ決定を下すはず。だから女優として、居心地良く感じられる役どころを務めるのは、とても特権だった。彼女のセリフを読んで笑っていたし、すぐに演じる準備ができたの」
MCUの新たな名コンビとして、ケイティはシャン・チーと共に今後の活躍が期待される。将来的に共演したいMCUのキャラクターについて質問されると、オークワフィナは「(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の)グルートが大好きなの。それから、ワンダ(・マキシモフ)も大好き。ぜひ一緒に仕事をしたい二人よ」と笑顔で回答した。(編集部・倉本拓弥)