「仮面ライダーBLACK SUN」配信作品として本格始動 樋口真嗣ら制作スタッフ発表
東映の人気特撮「仮面ライダーBLACK」を、『孤狼の血』などの白石和彌監督がリメイクする「仮面ライダーBLACK SUN」が、配信番組として本格始動することが明かされ、制作スタッフが発表。同時に、公式サイトやTwitterの開設に加え、クラウドファンディング企画の実施や、キャラクターデザインの公開時期についても明かされた。
1987年から翌年にかけて放送された「仮面ライダーBLACK」は、創世王が率いる暗黒結社ゴルゴムの次期創世王候補=世紀王に選ばれた青年・南光太郎と、その親友・秋月信彦の過酷な運命を描く物語。世紀王ブラックサンへと改造された光太郎は、脳改造を受ける寸前に脱出し、正義の使者・仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムと戦うことを決意。しかし、そんな彼の前に、ゴルゴムの戦士・シャドームーンとなった信彦が立ちはだかる。1988年には、続編「仮面ライダーBLACK RX」も制作されるなど、多くの視聴者を熱狂させた話題作が白石監督の手で蘇る。
脚本は『凶悪』『ひとよ』などの白石監督作品や大ヒット作『東京リベンジャーズ』などを手掛ける高橋泉が担当。さらに、仮面ライダーや怪人の魅力を引き出すビジュアルコンセプトに『シン・ゴジラ』などの樋口真嗣、特撮監督にウルトラシリーズの田口清隆を起用するなど、制作スタッフも豪華布陣が実現した。公式サイトでは、白石監督、樋口、田口らによる特別インタビュー映像を公開する。
また、10月11日から11月29日において、クラウドファンディング企画「仮面ライダーBLACK SUN 応援プロジェクト」の実施が決定。プロジェクト限定のプロダクションノートやオンライントークショーのほか、護流五無(ゴルゴム)の一員としてエキストラ参加ができる権利、テレビシリーズに敬意を表した「仮面ライダーBLACK テレビパワーDX 変身ベルト」などが用意される。さらに、11月19日から21日にかけてオンライン開催されるフィギュアの祭典「TAMASHII NATION ONLINE 2021」の最終日では、キャラクターデザインビジュアルの公開を予定している。
配信作品「仮面ライダーBLACK SUN」は2022年春の展開を予定。制作スタッフのコメントは以下の通り
高橋泉(脚本)
肉体的には強靭な強さを持った、BLACKや怪人たち。でも、怪人に改造されたことへの苦しみも見せる。そんな怪人たちの強さ、弱さ、儚さをドラマチックに描きつつ、やはり最高に格好いい、怪人たちの戦いを書いていきたいと思っています。是非、楽しみにしていてください。
樋口真嗣(コンセプトビジュアル)
白石監督が「仮面ライダー」を手がけるという時点で、物凄いことになるんじゃないかと頭の中にどんどん妄想を膨らませています。私はこの作品のコンセプトビジュアルの担当として、怪人はなぜ生まれたのか、この世界が怪人のいる世界だったらどうなっていたか、ゼロから“改造人間や怪人”を見直して作品を作りあげていきたいと思っています。皆さんも是非期待していてください。
田口清隆(特撮監督)
今回特撮監督として「仮面ライダーBLACK SUN」に携われることを光栄に感じています。7歳の頃見ていた「仮面ライダーBLACK」で印象に残っている怪人たちのような、とにかくかっこいい造形を本作でも作りたいと思っています。本作はこれまでの「仮面ライダー」を尊重しながら、ある意味“殻を破って”作られている作品です。これまでに見たことがないものが出来上がりそうな予感がしているので、皆さんも楽しみにお待ちください。