TBS、「日本沈没」・リブート版「未来日記」などNetflixで世界配信
TBSは6日、動画配信サービス大手Netflixと、新作3本を順次全世界配信していくことで合意したと発表した。第1弾として、10月10日にスタートする小栗旬主演の日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(毎週日曜夜9時~)を放送同日24時から配信。さらに、社会現象を巻き起こした恋愛リアリティーをリブートする「未来日記」を12月から、人気脚本家・宮藤官九郎と大石静の共同執筆によるドラマシリーズ「離婚しようよ」を2023年に配信する。
「日本沈没」は、SF作家・小松左京による不朽の名作を大幅にアレンジし、2023年の東京を舞台に映像化するドラマ作品。小栗をはじめ、松山ケンイチ、杏、仲村トオル、香川照之ら豪華俳優陣が出演。日本に危機が迫り来るなか、希望を見出し奮闘するキャラクターの人間ドラマをスケール感たっぷりに描き出す。
約20年前にTBSのバラエティー番組から生まれた「未来日記」は、初対面の男女が、恋に落ちていく未来の書かれた日記に従って行動し、恋愛感情が生まれるのか検証するリアリティー企画。若者を中心に大ヒットとなり、「TSUNAMI」「桜坂」といったテーマソングもミリオンヒットを記録。社会現象となった伝説の企画を、Netflixが現代版にアップデートしてリブートする。
「離婚しようよ」は、それぞれの事情ですぐには離婚できない冷めきった夫婦が、一致団結して離婚という目標に向かっていくホームコメディー。ドラマ界を牽引してきた宮藤と大石が共同執筆する脚本を、「俺の家の話」「恋はつづくよどこまでも」など話題作を手掛けてきた磯山晶(TBSスパークル)がプロデュースする。
「大先輩の大石さんとの共同執筆はめちゃめちゃ楽しくて学ぶことばかり」という宮藤は「離婚に向かう夫婦の物語を男女の脚本家で書き分けるという斬新な企画、しかも初めての配信ドラマ、最後まで楽しく完走したいです」とコメント。また、大石も「1組の夫婦の思うようにはいかない人生のやりきれなさは、宮藤さんのそれでもあり、私のそれでもあり、視聴者のみなさんの哀しみでもあると思うので、そのあたりを、それぞれの個性をチラリと出しつつ、面白おかしく描けたらな……と思っています」と抱負を語っている。
TBSは、190以上の国と地域をカバーするNetflixを活用することで、新たな市場開拓に期待を寄せており、同社の中谷弥生DXビジネス局長は「TBSは成長戦略として、世界のマーケットへの進出・拡大を掲げており、今後もTBSグループのコンテンツを世界の皆様に届け、世界コンテンツと切磋琢磨していきたいと思っております」とコメント。また、Netflixの佐藤菜穂美コンテンツ・アクイジション部門マネージャーは「テレビに加え、さまざまなメディアが視聴者に作品を提供できる今、このような取り組みはエンターテインメントの裾野を広げるとともに、視聴者に愛されるメディアが共存できる道を拓くものと確信しております」としている。(編集部・入倉功一)