濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』米アカデミー賞日本代表に選出
濱口竜介監督・脚本の映画『ドライブ・マイ・カー』が、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表作品に選出された。11日、日本映画製作者連盟が発表した。今後、各国の代表作品から候補作が絞られ、受賞作品は2022年3月に決定する。
【画像】カンヌ映画祭のレッドカーペットを歩いた濱口監督&キャスト
『ドライブ・マイ・カー』は、2014年に刊行された村上春樹の短編集「女のいない男たち」所収の同名小説に基づくロードムービー。妻を失った喪失感を抱える舞台俳優兼演出家が、とある演劇祭で出会った専属ドライバーと時間を共有するうちに、目を背けていた妻の秘密と向き合っていく。主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのドライバー・みさきを三浦透子が演じたほか、岡田将生、霧島れいかといった実力派俳優が集結した。
今年7月に行われた第74回カンヌ国際映画祭では、邦画史上初となる脚本賞ほか4冠を獲得。その後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山といった世界の映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督ら名匠たちからも絶賛の声が続々。すでに、47もの国と地域で配給が決定している。
日本でも8月20日に公開されると、SNS上でリピーターの感想が飛び交い、公開から間もなく2か月が経過する現在も、各地でロングラン上映が続く盛況ぶり。15日より、TOHOシネマズ シャンテにてロングラン上映がスタートする。(編集部・倉本拓弥)