『燃えよ剣』岡田准一「世界に認められるものに」抱き続ける熱い夢
岡田准一が15日、都内で行われた映画『燃えよ剣』の初日舞台あいさつに登壇し、以前から抱いている熱い夢を打ち明けた。
岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介『燃えよ剣』豪華キャストの晴れ姿【写真】
本作は、司馬遼太郎のベストセラー小説を原作にした時代劇。鬼の副長と呼ばれた土方歳三と新選組は、いかにして歴史に名を刻む存在となったのか、幕末を舞台に、わずか6年だけ存在した新選組の志士たちの生きざまを描く。
作品にちなみ、自身の夢を尋ねられた新選組副長・土方歳三役の岡田は、「恥ずかしいところもありますが、日本から世界に売れるものを作りたいという夢はずっと持っています」と告白。「16歳のときから(V6として)『MADE IN JAPAN』という歌を歌ってきているので……」とV6の楽曲を持ち出す場面もあったが、その熱意は本物。「今、本格時代劇はなかなかつくられづらい時代になっています。でも、こういう作品がヒットして、日本産として世界に認められるものになってほしいという願いを込めて現場に臨んでいます」と語り、「感想などを広めていただけたらうれしい」と観客に呼びかけた。
この日は、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、尾上右近、伊藤英明、原田眞人監督も来場。印象的なシーンを問われた局長・近藤勇役の鈴木は、池田屋事件のシーンをあげ、「あいさつもそこそこに、リハーサルで全員が木刀を持たされて、監督から『(大人数の敵を相手に近藤ら)4人でどうやって勝つかわからないから、やってみて』と言われた」と無茶ぶりがあったことを紹介。実際は木刀ではなく、空気入りの刀に似せた道具だったそうだが、鈴木は「相手が二十何人いる中に永倉くん(谷田歩)と一緒に飛び込んで、無我夢中で2~3分戦ったんですが、『カット』と言われて、ぜぇぜぇしていた。手も(麻痺して)刀から離れない状況になっていた」と説明し、「リアルで今までになかったもの」とその出来に自信を見せた。
芹沢鴨役の伊藤は、イベント中に岡田ら新選組メンバーで作ったLINEグループの存在を知り、「呼ばれてなかった。ちょっと傷ついた……」と肩を落とすが、「この映画がヒットして、2でお会いできたらと思います。2のときはもっと仲良くしたい」と続編に期待を寄せた。物語上、「2はない」と岡田らは首を振るが、原田監督は「あると思う。司馬先生は『新選組血風録』を書いていますから、この映画がバーンとヒットすると、もう一回みんなを生き返らせようと(思う)」と構想を明かし、観客からの盛大な拍手を浴びていた。(錦怜那)