ジョーカー俳優が製作総指揮…全編ナレーション&音楽なしの母ブタのドキュメンタリー映画、予告編公開
『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが製作総指揮を務めた、母ブタGUNDAと農場に暮らす動物たちのドキュメンタリー映画『GUNDA/グンダ』の予告編が公開された。全編(93分)音楽なし、ナレーションなし、そしてモノクロの映像でつづられる異色ドキュメンタリーの一端が確認できる。
予告編は、納屋の中で眠るGUNDAの姿から始まる。生まれたばかりの子ブタたちは必死に立ち上がって乳を求め、一本脚で力強く地面を踏み締めるニワトリに大地を駆け抜けるウシの群れ……。研ぎ澄まされたモノクロの映像が美しく、カメラは躍動感あふれる生命の鼓動を捉えている。
斬新な手法と叙情豊かな語り口で描かれるヴィクトル・コサコフスキー監督の映像詩に、製作総指揮として名乗りを上げたのが名優ホアキン・フェニックス。同作は著名な監督たちも魅了しており、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督は「驚くべき映像と音響。本質だけが露になり、どっぷりと浸かるような映像体験が待ち受ける。映画以上の、まるで妙薬のようだ」、『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督は「この映画に『言語』は必要ない。荘厳で親密なポートレートを通して、存在の神秘と力を体験するよう誘う」、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督は「鮮やかなマジックによって、日常的な瞬間が神話的でまったく奇妙なものになる」とコメントを寄せている。(編集部・市川遥)
映画『GUNDA/グンダ』は12月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開