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レオス・カラックス8年ぶり長編『アネット』公開決定 アダム・ドライヴァー&マリオン・コティヤール主演のミュージカル

映画『アネット』よりアダム・ドライヴァー
映画『アネット』よりアダム・ドライヴァー - (C)2020 CG Cinema International / Theo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinema / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Televisions belge) / Piano

 フランスの鬼才レオス・カラックスの『ホーリー・モーターズ』以来、8年ぶりの長編監督作が『アネット』の邦題で2022年春に公開されることが決定した。『スター・ウォーズ』シリーズのアダム・ドライヴァーと、オスカー女優マリオン・コティヤールが主演を務める全編英語のミュージカルで、ドライヴァーがプロデューサーも兼任している。

【写真】『ポーラX』以来13年ぶりの前作

 原案は、ロン&ラッセル・メイル兄弟による米ポップ・バンド、スパークスがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築した物語。人気スタンダップコメディアンのヘンリー(ドライヴァー)と、一流オペラ歌手のアン(コティヤール)、そして二人の間に生まれたアネットによるダークなおとぎ話が展開する。

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 本作はカラックスが「父親になってからの映画」だと言い、2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞。主演のドライヴァーはプロデューサーも務めた理由を「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや大規模なセットを必要とするような大がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯一無二のものになるだろうと思ったんだ」と語っている。

 これまで発表した長編作品は6本と寡作ながら、新作を発表するごとにその独特な世界観や映像美で注目を浴びてきたカラックス。代表作に、カンヌ国際映画祭でユース賞(フランス国内作品)に輝いた『ボーイ・ミーツ・ガール』(1983)、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、その名を世界中に知らしめた『汚れた血』(1986)、二度の撮影中断に見舞われながらもロングランヒットを記録した『ポンヌフの恋人』(1991)、ハーマン・メルヴィルの小説が原作の『ポーラX』(1999)、銀行家や物乞いの女性、平凡な父親、殺人者などさまざまな人物に変身する主人公の一日を追った異色作『ホーリー・モーターズ』(2012)など。(編集部・石井百合子)

映画『アネット』は2022年春ユーロスペースほか全国公開

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