マーベル『エターナルズ』サウジアラビアなどで上映禁止
マーベル映画『エターナルズ』がサウジアラビア、バーレーン、オマーン、クウェート、カタールなどの中東諸国で上映禁止となったとDeadlineなどが報じた。もともと同地域では11月11日から公開予定だった。
『エターナルズ』が描くのは数千年にも及ぶ歴史の裏で人類を見守ってきた守護者たちで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初となるゲイのスーパーヒーローも登場する。クウェート、カタールでは、同性同士のキスシーンだけでなく、神々についての描写が冒涜的だと捉えられたようで上映禁止に。アラブ首長国連邦、ヨルダン、レバノン、エジプトでは異性愛・同性愛にかかわらず全ての“親密なシーン”がカットされたバージョンで公開されるが(※これらの映画マーケットでは通常の措置とのこと)、サウジアラビア、バーレーン、オマーンでは検閲官によりそれ以上のカットが要求されたが、ディズニーが拒否したため上映許可が下りなかったのだという。
昨年は、ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』がレズビアンの関係を示すセリフが一つあるという理由で、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーンで上映禁止になったと The Hollywood Reporter が伝えている。アンジェリーナ・ジョリー、マ・ドンソク、リチャード・マッデンらが出演する『エターナルズ』は日本では本日より公開されている。(編集部・市川遥)