二宮和也、嵐の活動休止後初のドラマ主演 有村架純が妹役で共演
二宮和也が、2022年1月3日21時～23時30分に放送されるフジテレビの新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」で主演を務めることが明らかになった。二宮がドラマ主演を担うのは、2020年末の嵐の活動休止後初となる。
実話に着想を得た本作は、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たす厳格な日本海軍軍人と、陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋の物語。渡航中に祖国のイタリアが日本の敵国になったことを知らず、捕虜になってしまった潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号の乗組員アベーレ、シモーネ、アンジェロと、彼らと衝突を繰り返すうちに国境を超えた友情を育む日本海軍少佐・速水洋平（はやみ・ようへい）、イタリア人たちの面倒をみるなかでアベーレに一目ぼれされる洋平の妹・早季子（さきこ）の姿を描く。
二宮が演じる主人公の洋平は厳格で超堅物な日本海軍少佐で、イタリア語が流ちょうに話せる設定のため、イタリア語のセリフや歌唱にも挑戦したそう。長セリフでまくしたてるシーンもあるなか、二宮は完璧な発音でイタリア人キャストや監督をうならせたという。「イタリア人の方々とお芝居したことがなかったので新鮮でした」と撮影を振り返った二宮は、「是非、人間模様を楽しんでいただきたいなと思います。戦争というものよりも、そんな最中（さなか）にこんな人間がいたのか、というところを感じていただけたらと思います」と視聴者に向けてメッセージを送った。
そんな洋平の妹で、戦時下でも希望を失わない心優しい小学校教員の早季子にふんするのは、女優の有村架純。過去にドラマ「弱くても勝てます ～青志先生とへっぽこ高校球児の野望～」（2014）でも撮影を共にした二宮との再共演について、有村は「作品では久しぶりにご一緒させて頂きましたが、変わらない二宮さんがそこにいてくださり、安心して現場にいることができました。以前とは少し話せることも変わって、個人的に時間の流れを感じ、感慨深かったです」と語っている。
脚本は映画『ジャッジ！』などの澤本嘉光が手掛け、監督は映画『私をスキーに連れてって』などで知られる馬場康夫が担当。馬場は主演の二宮を「ひと言でいうと、彼はプロですね」と表現し、「とても頭がいい人だし、撮影中、“ここってこうするのはどうでしょうか”と提案をいただき採用したシーンもあります。二宮さんがイタリア語のセリフを言うシーンがあるのですが、すごく上手で。何よりイタリア人がビックリしていましたから（笑）。かなりの長ゼリフでしたが、完璧な発音とエロキューション（発声法）で、通訳のイタリア人たちが“完璧だよ”と感心していました。お世辞抜きで鳥肌ものです。イタリアの歌を歌唱するシーンも素晴らしいので楽しみにしていただきたいですね」と絶賛した。（編集部・吉田唯）