『デスノート』から15年 松山ケンイチ、藤原竜也は「絶対に追いつけない」先輩
俳優の藤原竜也と松山ケンイチが28日、都内で行われたダブル主演映画『ノイズ』(2022年1月28日全国公開)のスペシャルトークイベントに出席。映画『DEATH NOTE デスノート』シリーズ以来15年ぶりの本格共演となる二人が、互いの印象や撮影エピソードを語った。
【動画】『デスノート』から15年経っても仲良し!イベントの模様【トークノーカット】
『ノイズ』は、「予告犯」などで知られる漫画家・筒井哲也の人気コミックを実写映画化したサスペンス。過疎化が進む孤島で暮らす青年たちが犯してしまった殺人が、彼ら自身や島民の運命を大きく狂わせていく。藤原は黒イチジクの生産によって島に復興の希望をもたらした青年・泉圭太、松山は圭太の幼なじみの寡黙な猟師・田辺純を演じる。
夜神月&Lというライバル関係だった『DEATH NOTE デスノート』から15年。藤原は、「廣木(隆一)監督の座組が初めてで、松ケンとも久々の共演なので、クランクインを迎えて『ちょっと緊張するね』と言ったら、松ケンが笑い出して『何言ってるんですか。逆にホームに帰ってきた感じですよ』と言われました」と振り返る。そして、「ある種の頼もしさや嬉しさ(を感じたし)、自分も頑張らなきゃと思わせるいい歳のとり方をしている。いろんな経験を積んで、うまい役者になったんだなと思いました」と感心した。
続いて、松山も「『DEATH NOTE デスノート』の時は、俳優として右も左もわからない状態でしたが、竜也さんの演技の迫力には圧倒されていましたし、本当にすごい俳優だと思いました」と回顧。自身の成長を自認するも、「改めて竜也さんと対峙して、さらにすごさがわかりました。圧倒されっぱなし。絶対に追いつけないところにいらっしゃる、とんでもない先輩だと思いました」と敬意を払った。
藤原のすごさとして「老けないですよね。全然変わっていない」と挙げた松山。「髪の毛なんて真っ白になってきたよ。染めてない」とぶっちゃけた藤原は、すかさず黒髪の松山に「染めてるの?」と逆質問。松山は「染めてないです」とあっさり返答すると、藤原も「なんだよそれ。なんの会話だよ!」とノリノリな様子を見せる。そんな何気ない会話が嬉しいようで、藤原は「この年になって一緒に飲みに行ったりして、15年前には交わすことのなかった、お互いの家族のことや仕事のこととかしゃべると、(いろいろ)思うことはありましたよね」としみじみと語っていた。
イベントでは、映画の撮影地となった知多半島でのエピソードを思い返す場面も。藤原は「ワンカットが多く、いい緊張感がありました。知多半島の景色により、説得力のあるいいシーンが撮れました」と充実感をにじませる。松山は、「(コロナ禍で)地方に行く機会がなくなってきた」と嘆きながらも、最近はロケ地を満喫するために、事前リサーチをするようになったという。今回は、知多半島の郷土料理に舌鼓を打ったようで「すごくいいところに遊びに来させてもらえたなと思います」とにんまりしていた。(錦怜那)