涙腺崩壊…朝ドラ「カムカムエヴリバディ」衝撃回に騒然
25日に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第19回では、初代ヒロイン・安子(上白石萌音)の父・金太(甲本雅裕)をめぐる衝撃の展開に。「最後のナレーションで涙腺崩壊」などと大反響を巻き起こしている。
朝ドラ史上初となる3人のヒロインで紡ぐ「カムカムエヴリバディ」(月~土、総合・午前8時~ほか、土曜は一週間の振り返り)は、戦前から戦後、そして令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ母から娘へとバトンをつなぐ、三世代100年の家族の物語。初代ヒロイン・安子を上白石、二代目ヒロイン・るいを深津絵里、三代目ヒロイン・ひなたを川栄李奈が演じる。「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀によるオリジナル作品で、城田優が英語と日本語を織り交ぜた語りを担当。AIの主題歌「アルデバラン」がドラマを彩る。(以下、第19回のネタバレあり)
放送4週目「1943-1945」の第19回では、空襲で愛する母・ひさ(鷲尾真知子)と妻・小しず(西田尚美)を亡くし、床に伏せていた金太(甲本)が、「たちばなの菓子で救われる人が、きっとおるはずじゃ」と和菓子屋たちばなの立て直しを宣言。安子とともにおはぎを作り、町で売っていると、小さな手で持ち逃げしようとする少年に遭遇した。金太は少年におはぎが複数入っている箱を渡し、それを売るよう指示。売上から自分が食べてしまったおはぎの代金を支払うために、戻ってこいと伝える。
金太(甲本)はその少年に、出征した息子の算太(濱田岳)を重ねていた。夜、扉の向こうで少年の声がすると、そこにはなぜか算太の姿が。勘当した息子の帰還に喜び、謝り、走馬灯のようにかつての幸せだった笑顔の日々が映し出される場面。それは夢なのか、幻なのか。最後のナレーションで金太の死が告げられる衝撃の展開を迎えた。
まさかの展開に視聴者は騒然。「悲しすぎる」「聞き間違えかと思った」「涙が止まらない」などの感想がインターネット上にあふれた。直後に放送された「あさイチ」でも鈴木奈穂子アナウンサーが号泣する姿が映し出され、それまで堪えていたという視聴者ももらい泣き。鈴木アナの号泣から博多華丸・大吉のフォロー、そしてゲストのIKKOが「まぼろし~!」と発する一連の“朝ドラ受け”は、奇跡の連携プレーとして絶賛する声も上がっている。
また、人間味あふれる金太を演じた甲本の熱演にも称賛と感謝の思いが視聴者から送られた。甲本は番組の公式インタビューで「放送4週目の準備稿(台本)を読んだ瞬間、強烈な衝撃を受けて、じつは撮影近くまで決定稿(台本)は読まなかったんです。3週目までは金太がこの先どうなるのか知らない方がいいなと。3週目では明らかに、戦時下を生きるために進んでいるので、読んでしまうとそうなること(死んでしまうこと)へ向かってしまいそうな、少しずつですけどテンションが落ち気味になって、どこか予期してるみたいになるのは違うと思って。きっと金太は『自分が死ぬんだ』なんて思っていなくて、生きる方に向かっていたと思うんです。だから金太の死は自分のこととしてではなく、お話の中として、ただただ泣けてきました」と明かしている。(清水一)