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『ゴーン・ガール』の最恐っぷり再び…!ロザムンド・パイクがアツい『パーフェクト・ケア』公開

『パーフェクト・ケア』
『パーフェクト・ケア』 - (C) 2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

 12月3日に劇場公開を迎えた映画『パーフェクト・ケア』で主演を務めたロザムンド・パイク。映画『ゴーン・ガール』で底知れぬ恐ろしさと不気味さを圧倒的な凄みで表現したロザムンドは、本作で多額の資産を持つ高齢者を食い物にする悪徳後見人を演じ、ゴールデン・グローブ賞女優賞(コメディー/ミュージカル部門)を受賞する好演を見せた。新たな代表作といってよい輝きを見せている。

映画『パーフェクト・ケア』予告編【動画】

 『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)でボンドガールに抜てきされ、その後も『プライドと偏見』(2005)、『17歳の肖像』(2009)など数々の作品に出演を果たしてきたロザムンド。2014年にはデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ゴーン・ガール』で妻のエイミーを怪演し、世界中を震撼させたことは今なお記憶に新しい。その革新的でもある演技によって、同作で第87回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされている。

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 最近でも、映画『プライベート・ウォー』(2018)で、PTSDに苦しみながらも世界中の戦地を取材した実在の戦場記者メリー・コルヴィンにふんした。片目視力を失ってもトレードマークとなった眼帯をつけて世間の関心を紛争地域に向けるべく、戦場を駆けめぐる戦場記者を文字通り熱演で演じきった。

パーフェクト・ケア
(C) 2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

 そんなロザムンドが『パーフェクト・ケア』で演じているのは、高齢者の資産を合法的にだまし取ることを稼業とする法定後見人のマーラ・グレイソン。ある裕福な女性を新たなターゲットとして狙いを定めたことから巻き起こる想定外の出来事が描かれる。マーラは後見人として判事や陪審員に母親を預けられるほど信用に足る一方で、冷酷で計算高さも兼ね備えた人物。『ゴーン・ガール』にも共通するような底知れぬ恐さを秘めた一方で、表面的な部分では捉えられない複雑なキャラクターを体現している。

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 「ナメてた相手が実は……」の一形態でもある本作では、高齢者の資産を搾り取ってきたマーラが新たな獲物に資産家の老女ジェニファーを定めるも、身寄りのないはずの彼女の背後からロシアン・マフィアが現れることになる。マーラに強敵として立ちふさがるジェニファーを演じるのが、ウディ・アレン監督の『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイと銃弾』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、近年も『運び屋』に出演するなど、70歳をこえた現在も第一線で活躍を続けるダイアン・ウィースト。それぞれに正体を隠した名優によるマーラとジェニファーにふんした名優の共演も見どころとなる。

パーフェクト・ケア
(C) 2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

 そして、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」などで話題を呼んだピーター・ディンクレイジがジェニファーの背後から現れるロシアン・マフィアのローマンを強烈に演じており、その圧倒的な雰囲気も注目だ。ピーターふんするローマンが登場して以降、絶体絶命に追い込まれたマーラの行動も常軌を逸した超ド級のものへとなっていく。

 監督を務めたのは『アリス・クリードの失踪』などのJ・ブレイクソン。共演にはほかに『ブラッドショット』などのエイサ・ゴンサレスも名を連ねている。(編集部・大内啓輔)

映画『パーフェクト・ケア』が12月3日より全国劇場3週間限定上映&デジタル配信開始

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