柳俊太郎「ギヴン」春樹役は挑戦だった!初の楽器演奏で猛特訓も
ドラマ「ギヴン」(フジテレビ・関東ローカル、毎週月曜)に出演する柳俊太郎が、メール取材に応じ、バンドメンバー役で楽器の演奏に初挑戦した本作の撮影を振り返った。あわせて、第3話(6日深夜24時35分~放送)の注目ポイントも語った。
本作は、アニメ化もされたキヅナツキの人気漫画を実写ドラマ化したもの。ロックバンドのメンバー4人を中心に、彼らの恋愛や成長していく姿を描く。7月にFODで配信され、11月からは地上波で放送されている。主人公の上ノ山立夏(うえのやま・りつか)役を鈴木仁、佐藤真冬(さとう・まふゆ)役をさなり、梶秋彦(かじ・あきひこ)役を井之脇海が担っている。
柳が演じたのは、バンドの最年長メンバーで大学院生の中山春樹(なかやま・はるき)。楽器の演奏未経験の柳は、ベース担当の春樹役のため撮影前に猛特訓を重ねた。「ベースの練習を始めたころはとにかく全部難しくて。初歩的なのですが指が追いついていかないのと、リズムをとるのが本当に難しくて」といった苦労も。いざ撮影が始まると「感情とパフォーマンスを最大限に出しながらコードを間違いなく演奏することがとても難しかったです。テンションが上がるとリズムが狂う瞬間があったり」と演技しつつ演奏することは大変だったようだが、劇中ではその苦労を微塵も感じさせず、音楽とバンドを愛する春樹を好演している。
本作では、バンドの青春と共に、上ノ山と真冬が惹かれ合い、春樹が秋彦に思いを寄せるという物語が展開。「バンドという狭い世界観の中でさまざまな繊細な感情が入り乱れて、青春真っ只中にいるロックな人間関係がとても魅力的」と柳は本作に魅了されたそうだ。
面倒見がよく、お人好しな春樹という役については「自分はあまりテンションの高い役を演じた経験が少ないのですが、春樹はハイテンションではないけれど、どちらかというとバンドメンバーを鼓舞することが多い役でしたので、そこは自分なりに向き合って挑戦した部分です。そんなキャラクターでありながら複雑な感情を抱え、尚且つバンドの最年長として不器用なりに頑張っている春樹にとても惹かれました」と明かす。
そんな春樹と柳自身は似ているところはあるのだろうか。「細かいところを言えばたくさんあると思いますが……周りのことを気にして自分の感情を抑えてしまうところ」だと分析する。
また、共演の鈴木、さなり、井之脇とは「練習のおかげもあって、すぐに仲良くなれた」そうで、「海くんとのお芝居はとても細かい表現でのシーンが多かったので楽しかったです」と井之脇との共演を振り返り、「春樹は秋彦に対して恋愛感情とバンド仲間という要素があったのですが基本的にはバンドのことについて話していました。ほかの2人を支える立場として自分たちはどうすれば良いのか」と役の話をしたそうだ。
ほかにも、主演の鈴木について「スチールでご一緒したことは何度もありましたがお芝居を一緒にするのは初めてでした。以前からクールなイメージを彼に対して持っていました。スタジオでの空き時間でも、ひたむきにギターの練習をしていた姿が上ノ山と重なって」というエピソードを明かし、アーティストとして活躍するさなりのことは「今回が初めてのお芝居ということでしたが、堂々していて尊敬していました。休憩中によく鼻歌を歌っていたのですが、その鼻歌がとても上手くてさすがプロだなと感じました」とあらためてそのすごさに驚かされた様子。
第3話では、秋彦に対する春樹の複雑な感情が描かれるが「春樹が抱く秋彦への複雑で繊細な感情をちょっとした目の動きで表現したので細かいポイントではありますがそこに注目していただけたら嬉しいです」とアピール。「バンドメンバーの中でそれぞれが複雑な感情を抱きながらも音楽を通して表現していくとてもロックな内容になっています。第3話は特にそれぞれが抱えている悩みが明らかになっていくので、その葛藤をみていただけたら嬉しいです」と語っていた(※柳は木へんに夘)。(編集部・梅山富美子)