キアヌ・リーヴス『マトリックス』新作には『ジョン・ウィック』監督も出演!
映画『マトリックス』シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』で、約18年ぶりにシリーズに復帰したキアヌ・リーヴスが、『マトリックス』をきっかけに生まれた絆について語った。
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香港アクション界の重鎮ユエン・ウーピンを招聘し、カンフーやワイヤースタントと最新VFXを融合させた斬新なアクションでも話題を呼んだ『マトリックス』。キアヌも、時に負傷しながらハードなトレーニングに挑み、映画史に残るアクションシーンを生み出した。
当時、キアヌのスタントを務めていたのが、後に『ジョン・ウィック』シリーズを監督することになるチャド・スタエルスキ監督だ。自分のチームを率いて仕事をする、ウーピンのスタイルに影響を受けたスタエルスキは、後にアクション集団 87eleven Action Design (87イレブン・アクション・デザイン)を設立。今やハリウッドのアクション界を牽引する存在となった。『マトリックス レザレクションズ』にも、87イレブンの所属メンバーが参加しているという。
「『マトリックス レザレクションズ』のアクションデザインコレオグラファーは、『ジョン・ウィック』でも組んだ87イレブンのジョナサン・エウセビオが務めたんだ。それと、僕のメインインストラクターは、過去全ての『マトリックス』で仕事をしているタイガー・チェンだった。彼らとまた組めるなんて、最高だったね」(キアヌ)
『ジョン・ウィック』シリーズでは、還暦目前を感じさせないハードなアクションに挑戦しているキアヌ。『レザレクションズ』では、約8週間にわたるトレーニングで撮影に備えた。「ストレッチ、キック、コンビネーションと、毎日最低2、3時間はトレーニングをしたよ。格闘技では、主にカンフーにフォーカスした。今回のコンセプトは、カンフースタイルへの回帰のような感じだったからね」
「今回はファイトシーンだけでスタントは自分ではしなかった。基本的には、スミスと戦うシーンがあれば(スミス役の)ジョナサン・グロフと、(モーフィアス役の)ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世と戦うシークエンスがあれば彼と一緒に振り付けの練習をするといった感じで進めたんだ」
そして本作には、かつて共にネオを演じたチャド・スタエルスキも、意外な形で撮影に協力したという。「チャドも映画に出ているんだ。ラナが彼のために役を書いてね。セットにも何度か来ていたし、ラナの撮影スタイルは(過去作から)激変していたので、チャドとは、いかに彼女の撮影プロセスが進化していて、どれだけ素晴らしいものになったのか話し合った」
多くのファンと同じように、『マトリックス』によって人生が変わったと語るキアヌ。約18年ぶりの新作の公開を前にした今、あらためてシリーズで育んだ絆に感謝している。「『マトリックス』人気のおかげで、いろいろな作品に関わる機会を与えられた。ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モスともすばらしい友情を育むことができた。アーティストとして、自分が心から信じることができる作品と関われることは大きな喜びだよ」(編集部・入倉功一)
映画『マトリックス レザレクションズ』は12月17日より全国公開