湯浅政明監督『犬王』新ビジュアル公開 海外で続々上映の快挙
映画『夜は短し歩けよ乙女』やテレビシリーズ「映像研には手を出すな!」などの湯浅政明監督による新作劇場アニメーション『犬王』(2022年初夏公開)のティザービジュアルが8日、公開された。
本作は、「平家物語 犬王の巻」(古川日出男著)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、目の見えない琵琶法師・友魚(ともな)の友情を描くミュージカル・アニメーション。大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの野木亜紀子が脚本、湯浅監督とテレビシリーズ「ピンポン THE ANIMATION」で組んだ松本大洋がキャラクター原案、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などの大友良英が音楽を担当。犬王の声をロックバンド「女王蜂」のボーカルであるアヴちゃん、友魚を俳優の森山未來が務めるほか、ボイスキャストに柄本佑、津田健次郎、松重豊が名を連ねる。
公開されたビジュアルは、犬王と友魚が琵琶の音色に乗って楽しげに踊る様子を捉えたもの。運命の出会いを果たした二人が、時代や境遇をものともせず無我夢中で踊っている。
さらに本作の第51回ロッテルダム国際映画祭での上映も決定。Filmmakers in focus 部門での「湯浅政明監督特集上映」も決定し、テレビシリーズ「四畳半神話大系」や、映画『夜は短し歩けよ乙女』『きみと、波にのれたら』などの作品を一挙上映。フランスでは、2022年1月27~30日に開催される第49回アングレーム国際漫画祭プレミア上映と、アート展も開催される。本作はこれまで、ベネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭などの海外映画祭や、東京国際映画祭で上映されている。(編集部・石井百合子)