松本まりか、感無量!「芝居を考えている女優」と内田英治監督が称賛
女優の松本まりかが16日、都内で行われた主演作『雨に叫べば』の舞台あいさつ付きプレミア上映会に出席。内田英治監督から「芝居をちゃんと考えている女優」と称賛されると「普段褒めてくれない監督が褒めてくれて嬉しい」と感無量な表情を浮かべていた。
本作は、第44回日本アカデミー賞・最優秀作品賞ほかを受賞した映画『ミッドナイトスワン』の内田監督が、1980年代の映画撮影現場を舞台に、新人監督の花子(松本)が、いじめなどさまざまな困難にぶつかりながらも映画を完成させていく姿を描いた物語。上映会には、大山真絵子、モトーラ世理奈、渋川清彦、高橋和也、須賀健太も参加した。
いつもは女優として監督と対峙している松本だが、本作では無理難題を吹っ掛けられる映画監督を演じた。「劇中では、主演女優からやんや言われ、プロデューサーやその他のスタッフからもいろいろ言われて、本当に監督というのは大変な仕事だなと思いました」としみじみ語った松本は、「逆の立場になって考えることができたのはとても貴重な体験でした」と得るものが多かった現場だったという。
1980年代の映画製作の現場を体験していた高橋は「僕が映画を始めたのが1988年。コンプライアンスなんてない時代で『この人は何が本職なんだろう』という怪しい人はたくさんいました」と振り返ると、「でも元気な時代で、みんなイケイケ。そんな熱気があふれた作品になっています」とアピールする。
また、“アイドル俳優役”として出演した須賀が「そもそもアイドル俳優っていうのはなんなんですかね」と疑問を投げかけると、男闘呼組というジャニーズ事務所のアイドルだった高橋は「昔俺そうだったんだよ。現場に資料として『明星』とかあったでしょ? あれに俺、写っていたから」と発言し、周囲を盛り上げていた。
さらに、松本が「とにかく出演者が素晴らしいんです」と壇上を見渡すと、メガホンを取った内田監督が「松本さんは18、19歳のときから知っていますが、そのときからちゃんと芝居を考えている女優さんです」と評価する一幕も。その言葉を聞いた松本は「普段監督は何も言わず、褒めてくれることがないのですごく嬉しいです」と感無量の表情を浮かべると、「でも褒めてくれなくても、こうして作品に呼んでいただけることが、わたしにとってはとても嬉しいことなんですけどね」と感謝を述べていた。(磯部正和)
『雨に叫べば』は Amazon Prime Video にて独占オンライン公開中