藤岡真威人、いつか本郷猛を…の声もあった 父演じたライダー1号役に「衝撃」
俳優の藤岡真威人が17日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた仮面ライダー生誕50周年記念映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』初日舞台あいさつに来場、父の藤岡弘、から引き継いだ、本郷猛/仮面ライダー1号への思いを語った。この日は前田拳太郎、内藤秀一郎、日向亘、井本彩花、濱尾ノリタカ、山口貴也、中尾明慶、柴崎貴行監督も出席した。
【動画】『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』初日舞台あいさつ
本作は、仮面ライダーが誕生した1971年、現代の2021年、仮面ライダー誕生から100年後の2071年を舞台に、仮面ライダー史を揺るがす予測不能な物語が展開。1971年では、悪の秘密結社・ショッカーが本郷猛を捕らえ、最強の改造人間を生み出すための手術を行っていたが、本作では仮面ライダー1号誕生当日の“もう一つ”のエピソードが描かれる。
登壇時から「今日は緊張しています」と語るなど、終始緊張ぎみな表情を浮かべていた藤岡は、「自分が変身する日が来るなんて夢にも思っていなかった。オファーを聞いたときは、ものすごい衝撃を受けて、父にもすぐに報告しました」と述懐。「仮面ライダー50周年という特別な節目に、仮面ライダーを、ましてや父がかつて演じた本郷猛、仮面ライダー1号をやらせていただくのは非常に光栄なことです。ファンの方々から、いつか(本郷猛に)なってほしいという声もいただいていたので、うれしさとか責任感とか、本当にいろんな感情が入り交じって、その日はぜんぜん眠れませんでした。今、こうして皆さまの前に立って、映画を披露させていただくということで、本当に感無量です」と思いを明かす。
さらに「とにかく自分が駄目にしてはいけないと思っていました。映画出演も初めてでしたし、しかもそれが仮面ライダーでしたから、変身ポーズを練習しました。父がかつて演じて、既に完成されている役を自分が演じるということだったので、とにかく全力でやらせていただきました」と撮影を振り返った藤岡。完成した映画を観た際には「本当に言葉がうまく出なかった」といい「皆さんにも実際に観ていただいて、ぜひ感想をお聞きしたいです」と語った。
そんな藤岡の言葉に、柴咲監督は「やはり、お父さんが演じた本郷猛というキャラクターがあるなかで、僕らスタッフもかなり慎重に取り扱って、話し合った上で提示してるところもあった」とコメント。大変なプレッシャーのなかで、新たな本郷猛像を提示した藤岡に創作意欲がかき立てられた様子で「本当にお世辞ではなく、クランクアップの時に、もうちょっとこの本郷猛を撮っていきたいなと思えるような、そんな本郷猛だった。彼にもそう伝えました。そういうところも観てほしいなと思いますね」と明かしていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は全国公開中