横浜流星「今を全力で生きて」 新成人に熱いエール
俳優の横浜流星が10日、都内で行われたNetflixシリーズ「新聞記者」ワールドプレミアイベントに出席。この日は成人式ということで、横浜は夢を追いかける若者たちに「人と比べるのではなく、今を全力で生きて」と熱いエールを送った。
第43回日本アカデミー賞・作品賞をはじめ主要3部門で最優秀賞に輝いた映画『新聞記者』を手掛けたスターサンズと、Netflixが共同製作した本作。“新聞業界の異端児”と呼ばれる社会部の記者・松田杏奈が、政府による公文書改ざん事件の真相を追う全6話の物語で、事件が報道側、政権側、市井の人々それぞれの視点で描かれる。横浜が演じたのは、新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮。イベントには主人公・松田記者役の米倉涼子をはじめ、組織の論理に翻弄される若手官僚を演じた綾野剛、藤井道人監督も参加した。
映画『青の帰り道』『DIVOC-12』など度々組んできた藤井監督から「映画のときにはできなかった官僚やメディアではない、自分自身の目線を……」という思いを託された横浜は「断る理由はなかった」とオファーを受けたときの心境を述懐。「相当な覚悟が必要でしたが、僕も亮の考えに共感できる部分があり、視聴者に感情移入してもらえる役だと思ったので、役を作り込まず素直な目で作品に入ろうと意識しました」とアプローチを語る。
横浜自身、政治や世の中の出来事に対して、どちらかというと他人事として切り離して考えがちだったと言うが、「僕も自分事として世の中の出来事を捉え、いろいろと考えるようになりました」と演じた役から受けた影響を吐露。「素敵な先輩方とご一緒することができて幸せでした」と米倉や綾野に感謝を伝えていた。
この日は成人式。会場には成人を迎えた人をはじめ、10代20代の若者も多数来場。横浜は、看護師を目指しているという女性から「学校で周囲と比較して『自分が向いていないのではないか』と落ち込むことがある。どうやって乗り越えていけばいいのか?」と質問を受けると「僕も今の自分に満足したことはない。代わりなんていくらでもいると思っています。でもだからこそ頑張れるし、時間はどんどん過ぎていくので、1秒でも大切にしたい。人と比べるのではなく、今を全力で生きていけばいいのかなと思います。応援しています」と熱いエールを送った。
さらに、今後挑戦したことを聞かれると「具体的にはまだ見えていませんが、とにかく失敗を恐れずなんでもチャレンジしたい」とさらなる飛躍を誓っていた。(磯部正和)
Netflixシリーズ「新聞記者」は1月13日、全世界同時独占配信