今敏監督の名作アニメ『パプリカ』映画天国で放送決定!
故・今敏監督が手掛けた名作アニメーション映画『パプリカ』(2006)が、日本テレビ「映画天国」にて放送(関東ローカル・2月1日午前2時9分~3時54分)されることが明らかになった。
映画『パプリカ』は、『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』などで知られる今監督の最後の映画作品。筒井康隆の同名小説を原作に、夢に入り込み、夢を犯すテロリストに立ち向かう夢探偵パプリカの活躍が描かれる。精神医療研究所が開発した他人の夢を共有できる画期的テクノロジーDCミニが盗まれたことを機に、研究員たちが精神を冒されていくなか、美人セラピストの千葉敦子が夢探偵パプリカに姿を変えて謎の解明に挑んでいく。
幻想と現実が交錯するアニメならではの醍醐味にあふれる本作は、第63回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されるなど、国際的な評価を受けた。キャラクターデザイン・作画監督を『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』などで作画監督を務め、初の監督作『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)も控える安藤雅司が担当した。
声優には、主人公・パプリカ/千葉敦子役の林原めぐみをはじめ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一などが名を連ねている。(編集部・大内啓輔)
安藤雅司(キャラクターデザイン・作画監督)コメント
今さんとお仕事をご一緒できたことは、自分にとって大きな財産となっています。緻密で情報量にあふれるアイデアに満ちた画面、巧みで大胆なカット割り、ドライながらも機知に富んだ台詞で魅せる多面的な人間描写。それらを合理的で効率的に、かつ最大限効果的な手法を駆使して実現させる手腕。さまざまな面で“今敏”という類い稀なる大きな才能に触れ、己れの不甲斐なさを恨み猛省させられました。もし仮に今さんがまだご存命だとしたら、明らかに今のアニメーション界はもっと豊かなものに映ったであろうと強く確信します。