米倉涼子&綾野剛、新成人に金言!
女優の米倉涼子が10日、都内で行われたNetflixシリーズ「新聞記者」(1月13日配信)のワールドプレミアイベントに俳優の綾野剛と共に出席。成人式を迎える若者たちに金言を伝えた。イベントには横浜流星、藤井道人監督も参加した。
第43回日本アカデミー賞・作品賞をはじめ主要3部門で最優秀賞に輝いた映画『新聞記者』のキャストを一新し、新しい視点を加え全6話のドラマにしたNetflixオリジナルシリーズ。米倉は“新聞業界の異端児”と呼ばれる東都新聞社会部記者・松田杏奈に、綾野は理想を抱きつつも組織の論理に翻弄される若手官僚・村上真一にふんする。
この日は成人の日ということで、会場には新成人や10代、20代の若い世代の姿も数多く見られ、直接米倉や綾野らに質問するコーナーも。進路のこと、壁にぶち当たったときに乗り越える方法など、さまざまな質問が投げかけられると、米倉は「わたしは女優業を天職だと思ったことはないんです」と告白。続けて「いつも隣の芝は青く見えちゃうタイプで、自分の足りないところばかり探しているんです」と苦笑いを浮かべると、「でも悔しいという気持ちがわいてくると次のエネルギーにつながる。どんどん壁にぶち当たって泥まみれになってください」とエールを送った。
一方、綾野には「仕事へのモチベーションを高めるものは?」という質問が。そんな質問に綾野は「最高の仲間」だと言うと「僕の周りには天才が多すぎて、凡人の僕が必死に食らいついていくと、なんとなく後天性で生まれてくる発想が信じられるようになるんです。自分を磨いてくれる人、律してくれる人。そういった良い仲間を見つけることが大切」と若者に解くと「この作品でも米倉さんが真ん中に立ってくれて、流星くんからもたくさん勉強になることを得られました」とすてきな出会いであったことを明かす。
真摯に作品に向き合うキャスト、スタッフが紡ぎあげた作品。藤井組初となる米倉は、そのストイックさに驚くことも多かったようだ。「すべての方が初対面の現場で、わたしは最年長に近かったのですが、そこで引っ張っていけない自分にドキドキしてしまうこともありました。そして粘り強さと言ったら右に出る人がいないだろう藤井監督。つらいこともありました」と正直な胸の内を明かすと、「でもこの監督に委ねようと思ったのは、どんな質問をしても返ってくる。どんなときでもしっかり意見を伝えてくれる。思いが伝わる相手だなと……。出会えてとてもラッキーでした」と語ったように、米倉にとっても本作との出会いは、非常に大きなものだったようだ。(磯部正和)