伊藤沙莉、菅田将暉と11年ぶり月9共演に感慨
女優の伊藤沙莉が9日、ユナイテッドシネマお台場で行われた月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(1月10日スタート、毎週月曜21時~21時54分※初回は90分スペシャル)完成披露イベントに出席。約11年ぶりとなる菅田将暉との月9共演に「感慨深かったです」と笑顔を見せた。イベントには尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一も参加した。
累計発行部数1,300万部を誇る田村由美の人気コミックを実写ドラマ化した本作。菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(くのう・ととのう)が、社会で「当たり前のこと」として流されていることに疑問を持ち、膨大な知識と独自の価値観で、自身の見解を述べるだけで意図せず難事件や人の心の闇を解きほぐしていくミステリー。伊藤が演じるのは、強い信念を持って警察官になったものの、男社会の組織のなかで苦悩する新人刑事の風呂光聖子(ふろみつ・せいこ)。ある事件をきっかけに整と出会い、自身の信念を取り戻していく。
伊藤と菅田は、2011年放送の月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」で共演。伊藤は「当時わたしは15歳で菅田さんが17歳ぐらいだったのですが、そこからびっくりするぐらい同じ作品への出演がなかったんです」と語る。そんななか、11年ぶりにがっつり芝居で対峙する作品と出会った。伊藤は「せっかく共演させていただくなら、絡める役がいいなと思っていたので、この作品で再共演できることになったのは感慨深かった。シンプルに嬉しかったです」と声を弾ませた。
一方の菅田も「同じ気持ちでしたね」と伊藤を見ると「ずっと会いたいなと思っていたし、会うだろうなとも思っていました。最近の伊藤さんの作品も観ていましたが、すごくパワーアップしていると感じていたので、撮影前は楽しみでしたし、実際とても楽しかった」と振り返っていた。
伊藤にとっては初の刑事役。「すごくやってみたい職種だった」と念願だったことを明かすも「刑事ということで銃を持ちたかったんです。一度だけ銃を持つシーンがあったのですが、結果的に『いらないだろう』ということになってしまって……」と心の残りもあったようだ。
撮影現場では伊藤の笑い癖が癒やしになっていたようで、厳しい警部補・薮鑑造を演じた遠藤が「僕はずっと笑われていたんです(笑)」とぶっちゃけると、菅田も「そんなに面白くないことを笑ってくる。そういうのを見つけるのがうまいんですよ」と突っ込みを入れていた。
伊藤はそんな共演者の楽しい“暴露”トークにタジタジになりながら、2022年の抱負を問われると「いままでは現場でついて行けばよかったのですが、昨年、新しいことをたくさん経験させていただき、引っ張らなくてはいけない場面もありました。そんなとき、戸惑いや葛藤があったのですが、2022年はしっかりとまっとうできれば」と回答。さらに「あとはほかの現場でも“笑いNG”を出してしまうことが多いので、しっかり笑わないようにします」と宣言。すると先ほどはクレームを入れていた遠藤から「沙莉ちゃんの笑いで現場が明るくなるんだよ!」とフォローされ、安堵の表情を浮かべていた。(磯部正和)