名画座・新文芸坐、4月1日リニューアルオープン 音響・映写設備を一新
池袋の名画座・新文芸坐が、4月1日予定のリニューアルオープンに向けて、1月31日から3月31日の期間、休業に入ると株式会社マルハンが発表した。
新文芸坐は、1956年、東京・池袋駅東口の映画館「人世坐」の姉妹館「文芸坐」として開館。当初は松竹洋画系の封切館で、人世坐の閉館後に名画座に転向した。1997年に建物の老朽化などを理由に閉館し、2000年12月12日、跡地に再建されたマルハン池袋ビル内に「新文芸坐」として再オープン。60年以上にわたって映画ファンに愛されてきた。
大規模リニューアルについて、マルハンは「これからも新文芸坐を安心・快適にご利用いただくため」と説明。音響設備は同館オリジナルの音響システム「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM(ブンゲイ・フォニック・サウンド・システム)」を導入。さらに、映写設備として4Kレーザー上映が可能な映写機を導入し、4Kレーザーと35ミリフィルム、両方の上映が可能なシアターとなる。
館内レイアウトも大幅に変更され、映画以外のエンターテインメントを楽しめる「貸館」としての利用も可能な空間に生まれ変わるとのこと。公式サイトもリニューアルされ、3月中旬より公開予定。「友の会」会員の有効期限は、休業期間分は延長される。
マルハンでは「コロナ禍や配信の隆盛により、ますます名画座は厳しい状況となっておりますが、60年余年にわたって築き上げた『古き良き名画座』の部分を大切にしながら、リニューアル後もスタッフ一同精進してまいります」としている。(編集部・入倉功一)