なにわ男子・長尾謙杜、グループに貢献しなければ！デビュー＆映画初主演で意識変化
アイドルグループ・なにわ男子の最年少メンバーである長尾謙杜が、映画初出演で主演を務めたAmazon Original『HOMESTAY（ホームステイ）』。本作で長尾は、死んで魂だけになってしまった青年が、見ず知らずの高校生の身体に乗り移り、不可思議な謎を解いていくという難役に挑んだ。2021年11月のデビューから3か月、次々と新たなステージに突き進む長尾はいま、どんなことを思い芸能活動に邁進しているのだろうか。
海外のワークショップで意識が変化
長尾にとって本作は、映画初出演で、同時に主演も務めるという大役を担うことになった。しかもAmazon Original初の邦画作品という話題性も加わった。長尾は「正直お話を聞いたときは驚きましたし、プレッシャーも大きかったです」と率直な胸の内を明かすが、一方で「すごく光栄なことだし、大きな刺激にもなりました。しっかり責任感を持って臨まなければと身が引き締まりました」と前向きに撮影に挑めた。
これまでも映像作品の現場経験はあったが「基本的に監督さんから言われたことを実践するというやり方だった」と振り返る長尾。しかし本作のクランクイン前に、海外のワークショップに参加する機会を設けてもらったことで視点が変わった。
「海外の演技の先生にオンラインでいろいろ指導していただいたんです。そのとき、台本からいろいろなことを連想し、書かれていないことを埋めていく作業や、『このシーンは体のどこで感じますか？』といった質問をされるなど、これまでとはまったく違うお芝居へのアプローチ方法を教わりました」
そこから芝居に対する感度が高まった。撮影現場で受け身であることが多かった長尾が「監督さんにシーンについて聞いたり、自分が感じたことを共有させていただいたり」と大きく変化。「すごく自分自身の成長にも繋がったと思いますし、いい経験をさせていただきました」と晴れやかな表情で語る。
メンバーそれぞれが切磋琢磨して「なにわ男子」を大きくできたら……
なにわ男子というアイドルグループで活動する長尾だが、本作のように一人で仕事の現場に行くときとの違いはあるのだろうか。「長尾謙杜という自身の名前で仕事をしているのですが、同時にグループの名前、ジャニーズ事務所という会社の名前を背負って現場に行くので、責任感みたいなものは感じています」
さらに本作は、世界中で視聴できる環境の作品。「外国の方々が、『日本のエンターテインメントってどんなものなんだ』というような視点でこの作品を観る人もいると思うんです。日本を背負っているわけではありませんが、この作品を通じて、より日本のエンターテインメントに興味を持ってもらえたらいいなという思いも強かったので気合が入りました」と語る。
かけがえのない経験を積むことができ、得たことはグループにもしっかりと持ち帰りたいという思いは強い。「僕はグループの中では最年少なのですが、いつもは元気というか、うるさくワイワイやっているんです。それはしっかりと楽しむことが大事だと思っているからなんです。この現場を経験して“楽しむ”ということの大切さを改めて実感しましたし、どうやったら楽しめるのかというのも学べた気がします。人としての幅も広がったと思うので、そういった思いをグループに還元したいです」
ほかのメンバーの活躍も大きな刺激を受けているようだ。「いまで言えば（大西）流星くんの『鹿楓堂よついろ日和』が放送されていますが、やっぱり頑張っている姿を見ると『僕も頑張らなければ』と思いますし、先日もミッチー（道枝駿佑）が『金田一少年の事件簿』の主演をやることが発表されたときも、ニュース番組に出ているとき『見たでー』とメールをしました。メンバーたちが『なにわ男子』というグループの名前を広めてくれているのを見ると、僕もしっかり貢献しなければという気持ちにもなります」と笑顔ながらも強い視線で語ると「そうやって皆が切磋琢磨していけば、グループも活性化されると思うんです。もっと大きくできたらいいですよね」と思いを吐露した。
名前の由来となった上杉謙信役をやりたい！
俳優業にも貪欲さが増した。「やってみたい役はたくさんあるんです」と目を輝かせると「僕の名前の由来が、戦国武将の上杉謙信からとったと聞いているので、時代劇で上杉謙信役をやってみたいですし、大河ドラマにも出演できるような俳優になりたいです」と未来に思いを馳せる。
さらにマンガ原作のキャラクターをしっかりと演じることも一つの目標だと。「佐藤健さんが演じた『るろうに剣心』の緋村剣心みたいに、もともと人気のキャラクターを忠実に再現できるような技術も身につけていきたいです」
デビューから3か月、多くのことが変化した。長尾は「これまではジャニーズの先輩の曲をライブで歌わせていただいたのですが、いまは自分たちの曲を歌うようになりました。だからこそ『なにわ男子』ならではの“色”みたいなものを、より強く出していかなければと考えています」と個性を大事に活動していることを明かすと「バラエティーでは関西色を、ライブではアイドルとしてのキラキラを、さらにお芝居をするときには、また違う一面を見せられたら、グループとしていろいろな可能性が広がると思います」とこれからのビジョンを語った。（取材・文：磯部正和）
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