『アンチャーテッド』監督、次回作もゲーム原作!「ジャック×ダクスター」映像化へ
映画『アンチャーテッド』(公開中)のメガホンを取ったルーベン・フライシャー監督がリモートインタビューに応じ、PlayStationや原作ゲームシリーズを開発するノーティードッグとの協力関係や、現在企画中だという次回作について語った。
【動画】『アンチャーテッド』監督、他に実写化したいゲームは?インタビューの様子
「アンチャーテッド」は、シリーズ累計売上数4,170万本超えを記録する人気アクションアドベンチャーゲーム。実写版では、『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドが主人公ネイサン・ドレイク(通称:ネイト)を演じており、50億ドルの財宝を巡る冒険が展開する。
本作は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の人気タイトルを映像化する、プレイステーション・プロダクションズが製作を担当している。フライシャー監督は「プレイステーションは素晴らしいパートナーです」と切り出すと、「『アンチャーテッド』シリーズはプレイステーション独占のコンテンツです。ソニーの子会社でもあるノーティードッグと全てのステップに寄り添ってくれて、原作ゲームとの整合性を保ったり、映画ならではの自由を与えてくれました。とてもいいパートナーとリソースが揃って、最高の関係性を築くことができました」とタッグを振り返った。
実写版で描かれるのは、バーテンダーとして働く若きネイサンが、一人前のトレジャーハンターへと成長していく物語だ。「この映画のストーリーにも言えることですが、ゲームの実写化において、ファンがプレイしたものをそのまま映像化することはしたくありません」と若きネイサンを描く理由を語ったフライシャー監督。「ゲームは没入感があり、あたかも自分が作品の中心にいるような感覚を覚える一方で、映画は観客が本質的に受け身になるものです。私が直接下してはいませんが、ゲームでは描かれていないネイサンの物語を選んだことは賢明な判断ですし、ゲームファンにとっても新たな発見になると思います」と自信をのぞかせる。
そんなフライシャー監督は、次回作として「アンチャーテッド」と同じノーティドッグが開発した「ジャック×ダクスター」の映像化に取り組んでいるという。「ジャック×ダクスター」は、主人公ジャックとイタチに変えられてしまった相棒ダクスターが冒険を繰り広げるアクションゲームシリーズで、監督も「すごく楽しみな企画で、きっと楽しい作品になるはずです。主人公コンビの関係性も素晴らしいですし、世界観も独特です」と期待に胸を躍らせる。ちなみに、主演のトムも「ジャック×ダクスター」の映像化を望んでおり、「僕はジャックを演じたい。でも、A24に製作してほしいから、かなり不気味でダークな世界観になるかも」とGameSpotのインタビューで明かしている。(編集部・倉本拓弥)